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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第399話】
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を抜けた浮遊機雷郡までの直線で、二人は急加速――その加速力は凄まじく、激しく推進剤を燃焼させてるのかアフターバーナーの炎が青白く染まっていた。

 そして抜かれて必然的に順位は五位――と、後ろから猛追してくる三機。


「ヒルト! 遅いわよ!」

「ラストですから、ここからがわたくしの真骨頂ですわよ!」

「ごめんね? そういう訳だから私達もお先に!」


 パッケージ組も凄まじい加速力で浮遊機雷郡へと突入していった。

 それに遅れて俺も再度機雷郡に突入――コースはさっきと違って別のコースを辿り、矢印のガイドラインに従って潜り抜ける。

 機体すれすれ、いつ機雷に触れるか内心ヒヤヒヤしつつ、スピードが徐々に上がり始め、さっき抜き去った三人を視界に捉えた。


「も、もう追い付いてきたの!? アンタ、速すぎるわよ!」

「こ、この機雷の中でよく当たらずにそこまでの速度を……。 うふふ、少し複雑ですが、やはり嬉しく思いますわ」


 そんな二人を抜き去り、未来へと迫る。

 一方の一夏達は、完全に遅れていて何とか三周目の第一コーナーへと入った当たりだ。


「……ヒルト、私だって負けないからね」

「俺だって負けるつもりはないさ! そして――悪いが先に抜くぜ!」


 細かな制御と加速で更に機雷の中を突き進む。

 正直、ここまで機体制御が可能なのは一夏に何百回と行ったシューター・フローのデモンストレーションが活きてきたのだと思う。

 後は雅のナビゲート能力――この辺り、ズルいかもしれないが、時にはそういった事も必要だと思う……無論、模擬戦でのナビゲートは頼まないが。


 一方……トップの二人、シャルとラウラの二人は機雷真っ先に機雷郡を抜け、第二コーナーへと突入――それに遅れて美春、美冬が機雷から抜け出すと、さっき見せた加速力で二人に迫っていた。

 それに遅れる形で俺、未来が抜け出て更に鈴音とセシリアも抜ける。

 第二コーナーに入った瞬間、セシリア、鈴音、未来はトップ二人組に対して射撃を行う。

 三機の火線は苛烈で、流石のシャルとラウラも減速するしか手が無く、速度が落ちていく。

 そんな中、その後ろの妹達の圧倒的な加速力で一気にトップとの距離を詰めていく。

 コーナーであの加速力、よくコース外に弾き飛ばされないなと感心しつつも、俺も遅れながら他の専用機達に着いていった。


――市営アリーナ観客席――


 観客席ではざわめきが起こりつつも、トップグループの激戦に歓声が巻き上がっていた。


「すげぇな! 生でIS見たけどこの疾走感、テレビじゃ味わえねぇよ!」

「あぁ! ヒルトに声援送った後、俺達かなり注目されてたけど一気に
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