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魔法少女まどか☆マギカ 〜If it were not for QB〜
屍話 抜け落ちる床
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『何、今更来たの?』
『丁度良かった、掃除しておいてくれる?』
『そんな……私、風邪で……』
『少しは動かないと痩せないっての』
『さっさとしろよ、このデブ』
彼女の両手にかかる重圧、軽いはずのモップの重みに、彼女はよろめいた。
………………
嫌な夢を見た。まどかは布団から出て鏡を見る。思ったよりもやつれていた。巴マミとこの世界で関わることはきっと無いだろう。あの先輩は強くて優しい、あんな事がもし現実に起こっている訳がない。
あったとしても、あの人なら大丈夫に違いない。
まどかは顔を洗い髪をとかし、制服に着替える。下に降りると、早起きしてきたまどかを意外そうに見つめる母親。まどかは少し不本意だったけれど。
今日はさやかは大会前で早くに朝練に出掛けている。と言うわけでゆっくりできたはずなのだが、起きてしまったのだから仕方がないわけで。
朝食を一気に平らげ、元気に挨拶して家を飛び出す。天気は雲一つ無い快晴、幸せなことが起こる予感……
「何よ、これ……」
「その……ご、ごめんなさい……」
まどかが教室にはいると、ほむらの机の周りに人だかりができていた。仁美が泣いている。
「どっ、どうしたのみんな……」
「私が、昨日間違えて学校に起きっぱなしで帰ったら、今朝……」
「酷い……」
ほむらの机上には仁美から彼女が借りたノートが開かれた状態でおかれていた。
ただし、思い浮かぶ限りの汚い言葉が書き殴られていたというおまけ付きで。あらゆるページに、しかも言葉の種類から見るに仁美にあてた言葉のように見える。
事情を聞くと、小テストがあるというのにほむらがノートを学校に忘れていた事に気がついて朝早くに来たところこれを見つけたという事だった。
一番はじめに教室にいたのはさやからしい。朝練が終わって体操服から制服に着替えていたところ、珍しくやってきたほむらが奇声をあげたらしい。
「私、私……」
「誰がこんな事……」
「て言うか、暁美さんのせいでもあるんじゃないの?」
「むしろさやかか暁美さんじゃないの?」
「私がそんなことするかっ!!!!」
さやかが机をたたく。無理もない、これは仁美のノートなのだ。親友のノートをこんな滅茶苦茶にするわけがない。
ただ、最初に来たさやかがさんざん落書きをしたか、ほむらの自作自演である線が濃厚なのは確かだ。あくまで今日落書きがされた場合の仮定だが。だが、さやかはほむらがノートを借りたことを知っているにしても都合良く教室に忘れたことを知らない。となるとやはりほむらのせいと言うことになるのだろうか。
「暁美さん、本当に貴方じゃないの?」
「私、そんなこと、して、
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