EPISODE20 リフレイン
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たしても・・・・!」
「やめるんだ。一夏はその気がないと言ってるだろ?」
「フン・・・・まあいい。貴様にも用はある」
獲物を見つけたハンターのような目で僕を見下ろすラウラ。
「あの時、たしかに破棄されたはずの貴様がなぜここにいる?」
「は・・・・?」
「ライ、知り合いなの?」
シャルルが武装を構えながら言葉だけ向けてくる。
わからない――――――そう答えようとした時、突然頭にビジョンがうかんだ。
これは・・・・なにかの実験施設。
(そうか・・・・僕は・・・・)
初めてみる光景だというのに、嫌に最近のことのように感じるし現実的だ。記憶の一部・・・・それもかなり色濃くのこったものだ。
ドイツ軍の調査隊に発見されたことが、事の始まりだった。研究の為にとたくさんの薬を投与され続けた。その結果、彼らは僕からたくさんの技術を得た。IS開発だけでなく、軍事訓練の基礎から戦術まで、ありとあらゆるものを。
しかしその中で不可解なものが情報として挙がっていた。
――――――“ギアス”。僕の中に眠っていたものだ。でもそれを解析することはできなかったようだが、どの代わりとして彼らが以前から着手していたISパイロットとして最高の人材を創り出すプロジェクト。通称、“プロジェクトL”ラウラはその成功例だ。より強く、より賢く。人間としてでなくIS操縦者として最高峰のものを求め、その結果が彼女ということだ。
そして、使い古されボロボロになった僕は用済みとされ証拠隠滅の為破棄された。その際、僕は一度彼女に会っている。意識はあまりはっきりしていないが――――――
(恨み・・・・かな)
自分の出生の秘密を知り、その元凶がここにいる。そうなれば僕でも彼女のようになっていたかもしれない。
「・・・・きみが僕と戦いたいわけが分かった」
「ちょ、ライ!?」
「でも、今はその時じゃない。ここは退いてくれないか?」
「・・・・」
表情が変わった。
*
警告!:敵機よりエネルギー反応確認。ロックされています。
直後、また弾丸が放たれる。MVSで斬り捨てようと構える僕だが、後ろから放たれたビームがそれを貫いて爆発させた。
「ライさんとあなたの間に何があるのかは知るところではありませんが・・・・これ以上はこのセシリア・オルコットとブルーティアーズがお相手いたしますわ」
スターライトを構えたセシリアが銃口をラウラに向ける。そのセシリアの言葉に乗るラウラだが、そこで監修をしていた教員の声に阻まれてしまう。
おとなしく・・・・とはほど遠いものの、ラウラはカタパルト内にはけて行った。
僕の記憶。そのほ
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