EPISODE9 クラス代表対抗戦〜その3〜
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だね。
深く息をついて背もたれにもたれかかる。
「状況把握にプログラミング、そしてプランの明確な提示と指揮能力。おまえには本当に驚かされる」
「僕じゃない。みんなの協力があってこその結果です」
みんな、本当によくやってくれた。そう思いながら少し目をつむる。
*
報告:僚機白式、甲龍、ブルーティアーズ、健在。損傷なし。パイロットバイタル正常
報告:白式パイロット、軽傷。
あ、一夏が鈴と箒に殴られた。労いが拳とは、なんとも彼女らしいというかなんというか・・・・。
目をひらいて画面に映る友人たちのはしゃぐ姿を見る。
僕は、守ることができた。“今度はちゃんと守ることができたんだ”。
「ここの扉から最寄のカタパルトハッチまでの最短ルート、及びロックが手薄な場所の算出。同時に打鉄弐式よるハッチの開閉からオルコットへの指示。協力があったとはいえこれだけのことを成し遂げたんだ。もっと胸をはれ」
「・・・・あなたがほめてくれるなんて珍しいですね?」
「・・・・弟とその友人を救ってくれた。ありがとう」
褒めたのは照れ隠しだったわけか。
少し顔を赤くしてそれを見られまいと普段どうりに振る舞おうと頑張る姿がなんとも微笑ましい。ブリュンヒルデといえど、一人の女性。たった一人の弟が命の危機を無事に切り抜けたとなれば安心せずにはいられないのだろう。
「・・・・織斑先生」
「なんだ?」
「・・・・なんか褒められると違和感があるんですが」
「空気を読め馬鹿者」
出席簿ではたかれた。
ただし、威力はいつもより弱めのものだ。
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