EPISODE7 クラス代表対抗戦〜その1〜
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だろうということさ。鈴は直球勝負の方が勝率は高いと思うし、なにより自信家な面もある。自分に自信をもって言えばきっと伝わるさ」
カレーを食べ終え、水を飲みほして「それに」と続ける。
「鈴はかわいいんだし、そのままのきみをぶつけたらいいと思うよ?」
「か、かわ・・・・!?」
なぜか顔が赤い。空調の効きすぎだろうか。そういえばきょうは少し肌寒い。
「まあなにはともあれ僕の意見はそういうことだ。それじゃ、僕はセシリアとチェスの約束があるからこれで失礼するよ」
「ちょ、あんた逃げる気!?」
「別に逃げてない。これから先は鈴の気持ち次第だ。僕がいくら言葉を並べてもきみが動かないかぎりどうにもならない。だからなにかあった時は助力するよ。それじゃ」
強制的に会話を切って食堂をあとにする。後ろの方で鈴がなにか仕切りに言っていたがスルーしておこう。
◇
「それで鈴さんと一緒だったのですか」
「ああ。まったく、一夏も鈴も大変だよ」
約束通りセシリアの部屋でチェスをしながら食堂でのことを話す。
「そいうえばセシリアはどうなんだ?」
「なにがです?」
「一夏を狙っているのなら早めのほうがいいんじゃないか?鈴も箒も強敵だぞ」
「・・・・ライさん。それは本気で言ってますの?」
「もちろん」
セシリアが壮大にため息をついた。疲れてるのだろうか?
「私は違います。一夏さんは仲の良いお友達ですわ」
「そうなのか」
「はい。それに私は・・・・」
セシリアと目が合う。きれいな瞳にシャワーからあがって間もないのであろう、石鹸のいい匂いがして・・・・
「セシリア・・・・」
「ライさん・・・・」
「チェックメイトだ」
「・・・・ライさん。ムードと乙女心という言葉をご存知ですか?」
またため息。やっぱり疲れているんだろうか。
◇
時は変わり翌日の放課後。鈴との対決を控えた一夏の特訓の為アリーナに集まったいつものメンバーで現在訓練中。一度目はセシリアにボロボロにされ、二度目は訓練機で打鉄を使っている箒にボコボコにされた。
そして、次は僕なんだが・・・・
「す、少し休憩させてくれ・・・・」
一夏の限界により休憩することに。まああれだけダメージを喰らえばいくら模擬戦仕様の設定といえど疲労はくる。かたや代表候補生のセシ
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