EPISODE2 クラス代表選抜戦〜その1〜
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る・・・・てことなんだけど」
驚愕から唖然。今度は開いた口がふさがらないといった感じだ。僕はただ推理した結果と経緯を述べたたけなんだが・・・・なにかマズイことでも言ってしまったんだろうか?
「いや、そんなことはない。ただ、ちょっと・・・・いや、かなり驚いた」
「ああ。すごいなライは」
「買い被りすぎだ。これはあくまで僕の推理、実際は推理や理想のようにうまくいくとは限らないしね」
食べ終えた食器類をトレイにまとめて席を立つ。
「それじゃ、篠ノ之さん。一夏のこと鍛えてあげてね」
「ああ。任せろ」
「ライはどうするんだ?」
「僕は転校したてだからちょっと訓練には付き合えないんだ。余裕ができたらそっちに合流するから僕のことは気にしないで。こっちはこっちでできる限りのことをやるから」
「わかった。じゃ、お互いにな」
「うん。それじゃ」
◇
IS学園は全寮制である。だから必然的にこの環境におかれた時点である程度のことは覚悟しなくてはならない。
そう、たとえそれが女子と同室だったとしても、だ。
「・・・・山田先生」
「はい」
「・・・・これはいくらなんでも―――――」
「い、忙しくてお掃除する暇がなかっただけです!ふ、普段はちゃんと整理整頓されてるんですよ!?」
あきらかに面倒くさくてやってないだけだ。このあわてようならそうとも受け取れる。
現在僕はIS学園の宿寮にいる。副担任の山田真耶先生から言い渡されたのは「急なことだったので部屋が用意できませんでした。すみませんが、私と同じ部屋で我慢してくださいね」となぜか嬉しそうな顔で言われた。なぜそんな顔をするのかはわからないが、きっと疲れているのだろう。
・・・・そう考えないといけない気がする。すくなくともあの笑い方はアブナイ笑い方だったから。
なにはともあれ、これから過ごすことになる住まいだ。この惨状をどうにかしなくてはわ。
その日は部屋の掃除で一日を終えた。
「そういえば蒼月君は荷物すごく少ないですね?」
僕のバッグを見た山田先生が言った。
「ライでいいですよ。蒼月って言いづらいでしょうから」
「じゃあ・・・・ライ君は荷物それだけなんですか?」
「ええ。あまり持ってくるものもなかったので必要最低限の生活用品と電子機器くらいです。PCとか携帯電話とか」
人によっては生活環がないと言われるだろうが僕はつい最近までは棺桶の中で眠ってた身。なにがはやりかと聞かれてもIS関連のことしか出てこない。ゲームだとかもできるものといったらチェスか将棋くらいだ。
「・・・・山田先生はチェスできま
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