プロローグ
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ーキーな機体になっちゃったからきみにしか動かせないんだ」
「男の僕にできるのか?」
「できると思うよ。いろいろと規格外だからねきみは」
IS。この世界における現行する兵器において頂点に位置するそれに僕はそっと触れる。
瞬間、膨大な情報が流れ込んできた。これがなんなのかわかる。どう使うのか、どうすればいいのか。
「それじゃ、あいさつも済んだところでさっそく調整といこう!」
機体に上り。中央にあるスペースに身体を入れて言われた通りに背中を預けるようにすると、展開されていた装甲が腕、脚と身体全体を包む。
情報
:フォーマット及びフィッティング調整中
:ハイパーセンサー正常
:機体状況良好
:武装各種異常なし
:パイロット登録認証。name蒼月ライ(そうつきらい)
ライ――――それが僕の名前らしい。これも彼女が僕のデータから検出したものなのだろうか。だったら失われた記憶を教えてほしいところだが、それはやめてくれと雰囲気から出ていた。
わからないのか、それとも隠しているのか。どちらにしても僕は知りたい。
*
:思考パターン検出。該当データなし。マイスター束に問題を掲示
「おりょ?記憶を知りたいのかね」
「自分のことを知らないというのは気持ち悪いから」
「教えてあげたいけど発見された当時から今まで記憶の修復は不可能なんだよ。そこまで弄ると逆にきみという存在そのものを壊しかねないからね」
天才といえど、できないこともあるようだ。
*
:初期設定及び最適化終了。全システムオールグリーン
:機体ネーム、ランスロットクラブ。愛称クラブ
クラブ―――――。約束の意味を関するその名に気高き騎士の名。なんともだいそれた名前だ。
「気に入ってもらえたようだね」
無意識のうちに笑っていたのか。僕の表情を読み取った束さんが言った。「ええ、とても」と返すと機体の色が灰鉄色から青と白えと変わる。全身を装甲が包むのが最終チェックの終了間近を知らせた。
*
:全身装甲(フルスキン)問題なし。
:武装詳細
可変式型ライフル“ヴァリス”
超高振動剣(メーザーバイブレーションソード)“MVS”
スラッシュハーケン
ランドスピナー
特殊飛行翼フロートユニット正常稼働
:各部問題なし。IS学園への航空ルート検索、光化学迷彩一定限界時間およそ一時間。ジャミング効果最大。目的地到着ごシステムを破棄
国境を超えるのだ。これくらいはないとおそらく戦闘になるし学園側にも不審に思われる
*
:ルート検索終了。最重要任務をIS学園到着、及び織斑千冬氏とのコンタクトと設定。ナビゲーション
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