二話 突然
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いないはずなのだが。
両親かな?と思い、眠たい目をこすって一階へと落り、今だ鳴り響く受話器を取る。
「もしもし?」
眠そうなの口調で言う。
しかし、一瞬受話器の向こうは無言で、一泊置いてから聞き慣れない声が聞こえた。
「・・・もしもし、流峰さんのお宅でしょうか?警察です」
嫌な予感がする。
手に握る受話器に力が自然とこもる。
「ご両親が・・・交通事故で亡くなられました」
強く握ってたはずの受話器がスルリと手から滑り落ちた。
手から力がなくなり、足にも力が入らず、空腹も感じなくなった。
そして、落ちた受話器がガタン、と音を立てて床に当たる。
自分以外誰もいないリビングで、その音はやけに大きく聞こえた。
落ちた受話器からなにやら声が聞こえるが、聞こえない。
世界に音がなくなったような気がした。
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