第十二話 光の符号その五
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「弓矢みたいに放ってるわ」
「弓を使うのね」
「戦いにね、あと格闘も出来る様になったの」
弓矢を使う以外にというのだ。
「そちらもね」
「力が備わって」
「そう、運動神経があがってなの」
それでだというのだ。
「そうしたことも出来る様になったの」
「格闘技はしていなかったの」
「うん、中学から弓道部でね」
「弓道は武道だけれど」
「戦うものじゃないから」
こう話すのだった。
「それでなのよ」
「成程ね」
「だから多分接近戦は私が一番弱いと思うわ」
向日葵は他の四人の力の持ち主を見つつこうも言った。
「格闘が出来るって言っても素人だからね」
「けれど弓矢は強いぜ」
薊は弓矢の戦闘力から言った。
「何しろ飛び道具だしな」
「まあ確かに遠距離戦は得意よ」
「それなら戦い方だろ」
それの問題だというのだ。
「結局は」
「そうなのよね、だから私はね」
「遠距離戦がメインなんだな」
「そうして戦っているわ」
実際にそうだというのだ。
「弓矢でね」
「だよな、それぞれ戦い方があるんだよ」
「そう言う薊ちゃんはどうして戦ってるの?」
「棒だよ」
薊は微笑んで向日葵の問いに答えた。
「七節混を使ってるんだよ」
「へえ、そんな棒あるの」
「あたしの棒はちょっと特別でさ」
薊は明るく笑いながら向日葵に自分が使っているその七節棍のことを話した。一体どういった武器なのかを。
「ほら、三節棍あるだろ」
「中国のあれね」
「あれと長さは同じだけれどな」
「七つなのね」
「そうなんだよ、その分扱いが難しいけれどさ」
「色々な使い方が出来るのね」
「そうなんだよ、伸ばした分リーチも出来てさ」
薊は棒を使う身振り手振りも入れて話した。
「前に突き出したらかなり伸びるし相手を締めることにも使えて守りにも使えて」
「便利なのね」
「慣れたら普通の棒よりずっと強いぜ」
それが七節棍だというのだ。
「あたしはこれで戦ってるんだよ」
「私は剣よ」
「私は忍者刀と手裏剣、それに苦無よ」
「私はレイピアです」
菖蒲と菊、桜も語る。それぞれの武器を。
「三人共ね」
「それぞれ使う武器は違うわ」
「そうなっています」
「成程、多彩ね」
向日葵は三人の話も聞いて笑顔で述べた。
「友達に薙刀部の子がいるけれど」
「その娘二年生?」
「そうなの、いい娘よ」
向日葵は微笑んで裕香に答えた。
「薙刀を自由自在に使うのよ」
「薙刀なあ、あれな」
薊は薙刀にも言及した、向日葵の話を聞いて。
「お寺関係だと弁慶さんが使ってたよな」
「そうよね、僧兵が使ってたのよね」
「延暦寺とかのな」
このことは歴史にある、僧侶は刃を持つことが出来なかったので金棒なりを持
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