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とある英雄の学園生活
第38話 新しい住居人
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ネイとシェリルさんの引越ししてくる日に、入学式で会ったダークエルフ3人も手伝いに来ていた。
 ダークエルフ3人は俺に挨拶するのだがなぜか睨む。
 俺に恨みでもあるのか?
 そう考えてしまう。
 そして今日初めてあった2人のエルフも言葉は丁寧だが俺を上から目線で挨拶をしている気がした。

 (エルフ族は基本人間を見下している人が多いので、彼らもそうなんでしよう)
 
(でも、ネイはキラや自分の気に入った人限定だけど、シェリルはエルフ族にしては人間を見下したりしないわね)

 なるほど、そういえば前の世界で読んでいた小説や漫画にでてくるエルフは基本人間を見下すものが多かったきがする。

 (でも近くにいるのになんでテレパシーで会話してるんだ)

 (エルフは耳が長いせいか小さな音量でも聞きとれるのだから)

 長い耳は飾りじゃないんだな。

 荷物はそれなりにおおかった。
 俺と魔人コンビで引越しの手伝いを申し出ると、
 アリスも引越しの手伝いをするといい、軽い荷物を持たせて運ばせた。
 ネイとシェリルさんには北東の屋敷を使ってもらうことにした。
 最初は俺たちが住む南東の屋敷に2人共住んでもらおうと思ったのだが
 男性のエルフ1人と女性のエルフ1人もこの屋敷に住むことになった。
 もともとネイが住んでいた屋敷の使用人兼護衛役のエルフたちで、
 ネイとシェリルさんがこちらの屋敷に住むことになることで、
 お役御免になる彼らにかなり多い退職金と仕事の斡旋を申し出たところ、
 彼らも一緒に連れて行って欲しいと言いだしたのだ。
 エルフの2人はネイとシェリルさんのためなら、金銭はいらないただお側で働きたいと言っているのだ。

 エルフ兄妹たちの訴えに困っていたネイとシェリルさんは俺に相談を持ちかけてきた。
 
 「なら2人がここに住まなければいいんじゃないの」
 
 とアドバイスをするとネイの額に血管が浮き出て本気で俺を殴りかかろうとしたところをシェリルさんとアリスが引き止めた。
 
 「もう少しネイ様のことを考えてください」
 
 シェリルさんは強い口調で俺を避難した。
 確かにヒミコとの戦いが終わったら一緒に暮らす約束をしたが
 30年経った今も一緒に住みたいものなのかな?
 俺はどっちでもいいが……

 
 「じゃあエルフの兄妹さんもここに住めばいいんじゃないの?」
 
 話を聞いていた屋敷の主アリスはあっさり解決策を言ってくれた。
 
 「しかし……」

 アリスの答えに困惑するネイ。

 「北東の屋敷をネイさんとシェリルさん、あとエルフ兄妹の方々で住めばいいよね」

 「いいのか?」

 「うん」

 「……ありがとうアリス」

 ネイたち
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