第八幕その九
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「本当にね」
「あの時は済まなかったね」
「今ではいい思い出だけrどね」
「私はまだ驢馬の頭以外に最高なものはないと思っていたよ」
「けれど最高というものはね」
「うん、一杯あるね」
「そのことがわかったよ、あれから」
王様も変わったのです、このことは狐の王様も同じです。
「本当にね」
「それに魔法もオズマ姫に返上したしね」
「私は今は魔法は使わないよ」
オズの国で魔法を使えるのはオズマとグリンダ、そして魔法使いだけだと定められています。だから驢馬の王様は魔法を使う力をオズマに返上したのです。ですからもう誰も驢馬の頭に変えることは出来ないのです。
そしてそれ以前になのです。
「どの頭も最高だよ」
「驢馬の頭以外にもね」
「そのことがよくわかったよ」
モジャボロに話すのでした。
「今はね」
「それではね」
「うん、それでだね」
「招待状だけれど」
ドロシーが王様に言ってきます、驢馬の王様にも。
「受け取ってくれるかしら」
「喜んで」
笑顔で答えた王様でした。
「願ってもない申し出だよ」
「それではね」
ドロシーも王様の返事を受けてです、そのうえで。
王様に招待状を差し出しました、王様もその招待状を受けました。
こうして驢馬の王様もパーティーに参加することになりました、そして招待状のことが終わってからでした。
ここで、です。王様はこう皆に言いました。
「それではね」
「ええ、今からよね」
「皆にご馳走を振舞わせてもらうよ」
「それじゃあ」
「さて、皆遠慮なく食べてくれ」
王様が鐘を鳴らすとでした、早速。
人参や青菜類、その他にも様々なお野菜から作られたご馳走が運ばれてきました。サラダもあれば焼いたものや煮たものもあります。
そのお野菜達を見てです、恵梨香は言いました。
「美味しそうね」
「そうだね、というかね」
「うん、意外と種類が多いね」
ジョージと神宝はその沢山の数と種類のお野菜から作られたご馳走達を見て言いました。
「お野菜っていってもね」
「色々な国の色々なお料理があるね」
「野菜を入れたシチューもあって」
「中々以上に豪勢だね」
「このシチューはお肉だけ入っていないわね」
ナターシャはそのトマトと玉葱、ジャガイモが入っているシチューを見て言います。
「そうなのね」
「そう、驢馬は肉や魚は食べないからだよ」
「だからですね」
「その代わり野菜はね」
「ふんだんにありますね」
「オートミールもあるよ」
見ればそれもあります、とても美味しそうなオートミールも。
「だからね」
「はい、これもですね」
「食べていいんですね」
「遠慮はいらないと言ったよ」
王様は笑って五人に述べます。
「ではいいね」
「はい
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