第二話 彼の思惑は彼女達の為に
[15/15]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き
を治める主として心身ともにすり減らしている白蓮を助けたい、という想いが徐々に膨れ上がっていく。
誤魔化すように苦笑して、秋斗はポリポリと頭を掻いた。
「クク、なんか頑張れる気がしてきたよ。今度はまた違った料理も作りたいし、出来る限り早く終わらせて楽しい酒宴を開こうか」
まだ戦がどういったモノか知らないから、覚悟が決まっていないから、白蓮の元で働くとは言わない。
しかし……彼の心はこの時を以って、白蓮の方へと傾いていた。
その後、今後の方針を軽くだけ話した二人は、おやすみと言い合ってそれぞれの寝所へと向かう。
歩きながら、秋斗はぽつりと呟いた。
「大局を捻じ曲げるってのも……いいかもしれない。劉備が三人の王として立たないなんて選択肢も、世界を変える為にはアリだろ」
空に半月が浮かぶ静かな夜の事。
にやりと笑った彼は想いを馳せる。
世界を背負う白馬の友が、大局という膨大な流れに逆らう事を決めた日であった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ