第三十九問明久と玲
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如月さんの家での勉強会を終えて週明けついに期末テストが始まった。文月学園では問題数無制限のテストを取り入れているがそれはあくまで補充試験と学年末試験、振り分け試験だけ。学年末試験で次の年の召喚獣の武器や最初の点数が決まり、振り分け試験でクラスが決まる。補充試験は説明する必要もない。つまり僕が言いたいのは中間テストや期末テストは点数制限ありのテストのなることだ。でも今回召喚データの関係もあり問題数無制限のテストを行うことになっている。
「終わったー」
テスト一日目が終了。少しだけ失敗したけど今までのなかで最高点がとれたと思う。
「西村先生ちょっと………って明久?なにのんびりしてんだ?」
教室に入ってきた一真が僕の姿を見たとき何故かそんなことを聞いてきた。
「何でって……なんかあるの?」
「玲さん今日海外に帰るって確か一時半の飛行機に乗るっていってたぞ」
「…………え?」
姉さん?なにそれ……僕……そんなの聞いてないよ……。
「明久?」
一真に呼ばれて我に変える。早く空港に行かないと!!
「?!吉井?!」
「すみません!!早退します!!!」
この後にはまだHR がある。でもそんなの参加している時間はない!!荷物も何もかも持たずにただひたすら文月空港に向けて走る。
私の乗る飛行機まで後30分。ジュラートの奥さんとして私は海外に帰る。あの人は私が居ないとなにもできませんからね。もう日本に思い残す事はありませんね。アキくんの生活は少しひどいものでしだが多分大丈夫でしょう。母にはちゃんとした生活が送れていると連絡しましたし。時間が迫り飛行機に乗ろうとしたとき。
「姉さん!!」
突然誰かに呼び止められる。そこにいたのは………
「アキくん!!」
そこにいるはずのない人物。アキくんがいた。
「アキくん何でここに………」
「何でって……姉さんが海外に帰るって聞いたからだよ!!何で勝手に行くのさ!!せめて少しぐらい話させてよ!!」
アキくん………。
「分かりました私も少し話したいことがありますし……アキくんに不純異性交流をしてましたよねそれですがちゃんと互いの気持ちを知った上で行うのなら文句は言いません。たとえどんなに性格が悪くともそれがアキくんの選んだ相手ならなにも文句は言いません」
不純異性交流の禁止。これはアキくんが一人暮らしするときに私が決めた約束のひとつ。それはアキくんが変な人に騙されないための約束。まぁでもアキくんが選んだ相手なら私も文句は言うつもりはありません。
「分かったよ姉さん。………少し遅れたけど結婚おめでとう。式に呼んでもらえなかったのは寂しいけど僕も姉さんが選んだ相手なら文句は言わないけど………今度会わせてよ!!もし姉さんを泣かせるような人だったら僕は許さないからね」
「アキくん………ありがとうござ
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