暁 〜小説投稿サイト〜
蛭子
第四章
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
け食べられるということもあったのである。これが為に軍において脚気がはびこり、多くの死者を出してしまったという話もあるのであるが。
「いえ、うちではこれが普通ですよ」
 飯を運んで来た女中の一人がこう応えた。
「普通ですか」
「はい」
 彼女は当然のように言う。それを見ると真実であることがわかった。
「私共も同じものを食べていますから」
「そうなのですか」
「ええ。それが食べ終わったらお嬢様の御飯をお願いしますね」
「わかりました」
 それに頷いた。そして自分の飯を食べ終わった丁度その頃にその女中がまたやって来た。そして彼に膳を手渡した。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ