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転生とらぶる
コードギアスR2
0656話
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ろう。

「あまり気にするな。災い転じて福と為す。この世界の日本にこの諺があるかどうかは分からないが、今はまさにそんな状況だ。ブリタニア最強の存在が本気を出して俺に手も足も出なかったという映像は、ブリタニア軍の士気の高さに歯止めを掛けてくれるだろうさ」
『……そうだな。明日以降に基地を襲撃する際は、その辺を利用するとしよう』

 コーネリアがそう呟き、映像モニタに映し出されたスレイも頷く。

『起こってしまった事にいつまでも拘っているのはコーネリアらしくないぞ。お前はその辺を覆す事が出来るんだろう? 伊達にブリタニアの魔女と呼ばれていた訳では無いというのを私に見せて欲しいな』

 どこか挑発するようなその口調に、コーネリアが薄らと笑みを浮かべる。

『ふっ、そうだな。確かに落ち込んでいるのは私らしく無いか。いいだろう、アクセルの正妻になる女の力というものを見せてやる』

 堂々と宣言するコーネリアだが……

『あら? アクセルの正妻は私だと決まっている筈だけど? 何しろアクセルとの付き合いは一番長いんだし』
『それはちょっと承伏出来ないわね。付き合いが長ければそれだけで正妻となるのはちょっと違うんじゃない? 正妻に必要なのは、やっぱりアクセルを包み込むような優しさだと思うわよ?』

 レモンの言葉にそう言って胸を張り、人並み外れて大きい胸を見せつけるマリュー。だが……

『あらあら、胸の大きさでは私だって負けてないわよ』

 マリューに負けず劣らずのスタイルを誇るレモンが同様に胸を張る。
 いや、そんな事をしている場合じゃないと思うんだけどな。

『胸の大きさが魅力の決定的な差では無い事を私が証明してやる!』

 どこぞの赤い彗星のように呟くスレイ。
 勿論スレイの胸も平均よりはかなり巨大であり、プロジェクトTDのNo.1として鍛えてきたそのスタイルは素晴らしいと言える。だが、それでもレモン、コーネリア、マリューの3人と比べると、胸の大きさで少し劣るというのは事実であり……

「って、だから今はそういう事をやってる場合じゃないだろうに」

 そんな4人のやり取りを見ていた俺は、思わずそう呟くのだった。





 ギャラハッドを撃破してから数日。ナイトオブワンの死亡という事態と、その戦闘シーンがシロガネにより強制的にブリタニア中へと放送されたのは確かに効果があった。いや、俺の予想していた以上の効果があったといえるだろう。
 ビスマルク死亡の翌日には、ブリタニアの軍事基地の抵抗が明らかに弱くなったと報告があったのだ。その結果、これまでの1.5倍程の速度でブリタニアにある軍事基地を攻略する速度が上がり、予定よりもペースが早まったのは事実だ。勿論理由はそれだけではない。向こうも士気が下が
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