第三十一話 初春さんと白井さんの仲
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思う?」
「あっ!」
俺の疑問に声を上げたのは固法さんだ。ってか、考えてなかったのか。
「じゃー、折角なんだし、白井さんにでも電話したらどうです?」
「そうね。それが良いわね」
佐天さんからの提案に固法さんが頷いて白井さんに電話をかけ始めた。
「あ、白井さん、ちょっといいかしら。初春さんと一緒に犯人の確保に協力してもらいたいんだけど……ええ、例の車上荒らしの居場所を特定したって、いきなり飛び出していったわ。あの子、あれからずっと探していたのよ。それで白井さん、あなたはどうするの?」
固法さんが話をしてしばらく白井さんも考えていたようで、しばらく無言が続く。確か、御坂さんが白井さんに何やら良いことを言って白井さんをその気にさせたはずである。そして、白井さんもようやく決心が付いたようで、固法さんは犯人の場所を教えると電話を切った。
「まあ、あれはあれで、青春なのかもねー」
「そうですねー」
固法さんがしみじみと言って、佐天さんは固法さんに入れてもらったコーヒーを飲みながら同意する。
「なんか、おばちゃんっぽいなー」
「なっ!」
「なぁっ!」
二人を見ながら呟いた俺の言葉に二人とも同じような反応を示していた。
結局、補習プリントをやってなかった佐天さんは翌日、先生から怒られる破目になったのである。
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