サイコ・フィールド
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下を通過した頃、ついにザクの左腕がもげた。そして同時に力の均衡が破れどんどん押されていく
「このままじゃ俺もホワイトベースも潰されちまう」
口に出した瞬間、士郎はそれでもいいかなと思ってしまった。
実際に体験してわかった戦争にも神に定められた運命を生きるのもうんざりだった。
そんな時に士郎は見たのだ
何やらアムロ達パイロット組とブライトが言い合う様子を、その後走り去ったアムロ達を見送ってから士郎に一心に願いを捧げるクルー達を
・・・生きることに精一杯な人達を
「・・・・・・・・・・・・まだだ」
士郎の目に再び力強い光が宿る
「まだだ、まだ終わらんよ。いや、終わらせない、終わりにしたくない!!」
ザクの腕にいや、全身に力がみなぎっていく
「たかが、ガウの1隻、このザクで押し返してやる!!」
その時、微かに、ほんの微かにコックピットのあたりから緑の光の粒が見えた
「うをおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
そして緑の光はまるで水面に石を投げたかのようにザクを中心に弾けた
その時二つの奇跡が起きた
1つ目は士郎の『守りたい!』という意志がその場にいた全員に共有されたということ
2つ目はガウが少しずつ押し戻され始めたということ
そしてその奇跡は1つの必然を生み出した
「アムロいっきまーす!!」
「ガンキャノン、出るぜ!!」
「ガンタンク発信用意よし、リュウさんいつでもいけます!!」
「よし!ガンタンク出撃する!!」
ホワイトベースの右舷から3機のMSが出撃したのだ
「大尉をやらせるわけには行かないのよね!」
「大尉が頑張ってるんだ、僕だって!」
ガンキャノン、ガンタンクがガウの左翼の根元を狙い撃つ
「見えた!!そこだあああぁぁぁ!!」
ガンダムが止めの一撃とばかりに根元を一掃するような一撃を撃つ
しかし、運が悪くガウの翼は重りとしてぶら下がっていた
「これ以上はやらせんぞ!!」
ガンキャノンから飛び出したコアファイターがガウと翼の最後の連結部分を撃ち抜いた
そして翼が落ちる・・・と同時にブリッジでブライトの声が響いた
「メガ粒子砲、撃てえええぇぇぇ!!!」
なんとか一発だけでも、と修復されたメガ粒子砲はガウの右翼を削ぎ落とした
そして重量が下がったガウを士郎が勢いよく押し返す
「ホワイトベースはやらせねええええぇぇぇ!!!」
そしてホワイトベースがガウの下を通過したのを見て士郎はガウの射線上から退いた
ニューヤークのとあるドームで起きた大爆発を尻目にホワイトベースは進んでいくのであった
・・・士郎・・
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