暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第7話 「ダークマテリアルズ」
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しかけてきた。
『こ、これから何か用事があったの?』
「何でひそひそと話す?」
『いやほら……デートとかだったらこの場で聞くのは不味いかなと思いまして』
そういう気遣いが出来る割に、顔には「あとで聞くけどね」って書いてあるように見えるんだが……人の恋路を心配する前に自分の方を気にするべきだろうに。
「そんなんじゃない。大体、仮にそうだったとしても別に不味くはないだろ」
『え……ショウくんて意外と――』
「誰と行くとか絶対に今でも後でも言うつもりないし」
『――気さくに話してくれる……って、やっぱり君は私の思ってたとおりの子だったよ!』
何をひとりで盛り上がっているのだろうか。というか、そんなに声を張ったら今までのやりとりの意味がなくなるのでは。
「エイミィ、どうかしたの?」
『聞いてよアリシアちゃん。ショウくんが後半戦に出ないって!』
エイミィに話しかけたアリシアだけでなく、T&H側全ての視線が俺に集中した。テスタロッサ姉妹は理由についてある程度予想がついているように見えるが、あの初心者3人組には疑問しか見えない。
「ショウさん……何か用事があるんですか?」
「それは……あるとは言えないけど」
「だったらどうして……」
「簡単なことよ」
少女達の声を遮ったのはディアーチェだった。腕組みをした状態で彼女は少女達を真っ直ぐ見据え、淡々とした口調で話し始める。
「我らと貴様達とでは実力が違うのだ。ショウが参加していては一方的な展開にしかならんだろう」
「なっ……そっちがどれだけ凄いのか知らないけど、こっちにはフェイトやアリシアだっているのよ! ふたりも黙ってないで何か言ってあげなさい!」
と、話を振ったバニングスだったが、テスタロッサ姉妹は微妙な表情を浮かべている。それに彼女が戸惑いを覚えたようで、表情から怒りが薄れて見えた。
「どうしたのよ?」
「……正直に言って否定できない」
「な、何でよ?」
「それはねぇ……実際のところ、レヴィとショウだけでも厳しいんだよね。前半はショウが本気じゃなかったから勝ち越せたってのはアリサも分かるでしょ?」
「それは……」
「それに……ロケテの時のチーム戦、対ダークマテリアルズでの私達の勝率って2割くらいなんだ。全国で1位になれたかもしれないショウが入った状態で本気出されたら……言わなくても分かるでしょ?」
T&H側に暗い雰囲気が漂い始めるが、俺やディアーチェがフォローする前にテスタロッサ姉妹が動いた。
「まあ実際のところ、勝敗がどうこうって前にショウはダークマテリアルズの一員じゃないからね。みんながちゃんとできるか心配だったから参加しただけみたいだし……というか、それならこっち側で参加すればいいじゃん!」
「ア
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