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ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第3章
月光校庭のエクスカリバー
第66話 またまた交渉します!
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はベルティゴ・ノーティラス、教会からは切り裂きベル(ベル・ザ・リッパー)と呼ばれている。幼い時に妹と路頭でさまよっている所を孤児院を兼任していた教会の神父が保護した。そしてほぼ同時期に入院したライニーとユウナと共に教会の戦士(エクソシスト)となった。だが、教会の戦士(エクソシスト)となって間もない時期、ある日彼は自身を拾い、育ての親となった神父を惨殺し、妹を引き連れ行方を眩ませた…」
な、何だよそれ!…。
「何で育ての親を!…」
「……彼はサイコキラーであったのだ…」
サイコキラーって確か、変な理由と目的で人を殺しまくる奴の事を言うんだっけ?…。
「……彼は人を殺す事、切り裂く事に異常なまでの衝動を持ち、興奮を覚える男だった…」
な、なんじゃそりゃッ!?
「……最初はそれを教会の敵にしか向けなかったが、徐々にそれを仲間にまで向けるようになった…」
「……その果ての結果で育ての親の神父を…」
『………』
明日夏の言葉を聞き、ライニーは怒りで、ユウナは悲しみで顔を歪ませていた。
「……情報提供に感謝する。では今度こそ失礼する…」
二人の心情を察したのかアルミヤさんはこの話を切り、この場から立ち去ろうとする。
「……えっと、食事のお礼はいつか必ずするね兵藤一誠君…」
「……邪魔だけはするな…」
二人はそう言い、アルミヤさんに着いて行く。
ゼノヴィアとイリナも三人に着いて行った。


「………」
交渉がうまくいったにも関わらず、匙が物凄く落ち込んでいた。
……当然か…。
匙的には関わり合いたく無いのに、どんどん関わっていく方向に話が進んだ訳だしな…。
そんな匙にイッセーが肩を手で叩きながら言う。
「ふぅ。よかったなぁおい!」
イッセー的には交渉がうまくいって万々歳なんだろうが、今の匙にその言葉は…。
「よかったじゃねぇ!」
案の定、捲し立てて叫んだ。
「斬り殺される所か、悪魔と神側の争いに発展してもおかしくなかったんだぞッ!!」
……まあ、否定はしないな…。
コイツの言う通り、そうなってもおかしくなかったからな。
「……イッセー君…」
「お前には何度も助けられてるからな…」
「……君達は手を引いてくれ…」
「え?」
……やっぱり言ってきたか…。
ちなみに、この木場の申し出に匙だけ嬉しそうにしていた。
「……この件は僕の個人的な憎しみ、復讐なんだ。君達を巻き込む訳には…」
「俺達眷属だろ!仲間だろ!違うのかよッ!!」
「……違わないよ。でも…」
「大事な仲間をはぐれになんてさせられるかッ!!」
木場の言葉を遮り、イッセーは木場の両肩を掴み、真っ正面から思いの丈をぶつける。
「言っとくが木場、こうなったイッセーは絶対に止まらねえよ。無論、俺達もな」
「うん」
「諦めて」
「………」
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