第3章
月光校庭のエクスカリバー
第66話 またまた交渉します!
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四人の中で一番食べていた。
「………悪いな明日夏…ほとんど出して貰って……」
「……気にするな」
ゼノヴィア達の分は俺が出そうと思ったんだけど、とてもじゃないがあの四人の食べっぷりでは俺一人じゃ無理だ…。
ちなみに伝票を見た明日夏曰く「……ファミレスであんな値段は初めて見たよ…」らしい。
「主よ、この心優しき悪魔達と人達にご慈悲を…」
「だぁぁぁぁッ!?!?」
「ッッッ!?」
「痛たたたたッ!?!?神のご慈悲なんか要らねえよぉッ!?」
「あら、ごめんなさい。つい癖で…」
……あぁ、いってぇ…。
……小猫ちゃんでさえ頭抱えてたよ…。
「……で、私達に接触してきた理由は?」
ゼノヴィアがコップの水を飲み干して聞いてきた。
「……交渉したいそうだ」
「……交渉?」
「エクスカリバーの破壊に協力したい!」
「……何?」
俺はこうなった経緯と理由をある程度簡略化して説明した。
「ふざけるな!そんな個人的な理由!ましてや悪魔の協力なんか!」
う〜ん、ライニーの反応は予想通りだったな。
見るとイリナも否定的だった。
ゼノヴィアとユウナ、アルミヤさんは何か思案している様子だった。
「……話は分かった。一本くらいなら任せても良い」
「私も良いと思うよ」
「私も構わない」
「なッ!?」
「えッ!?」
「マジで!」
言ってみるもんだな。
「くぅ…あっさり断ってくれると思ったのにぃ!」
まあ、そう言うな匙よ。
巻き込んだ俺が言うのもあれだが…。
「ちょっと三人とも!」
「どう言うつもりだ!」
「向こうは堕天使の幹部コカビエルも控えている」
「それにフリード・セルゼン他、手練れのはぐれエクソシストがいるとなると…」
「正直、私達だけで聖剣の三本を回収するのは辛い…」
「それは分かるわ!けれど…」
「……無事帰れる確率は三割程度だ…」
「……ゼノヴィアが奥の手を使ったとしても三割半だと思うよ…」
「それでも高い確率だと覚悟を決めて、私達はやって来たはずよ!」
「……ああ、私達は端から自己犠牲覚悟で上から送り出されたのだからな」
「……それこそ信徒の本懐じゃないの…」
「……だが私達は、私達の全滅、さらに二本のエクスカリバーを奪われると言う最悪の結果をなにがなんでも避けなければならない」
「………」
「それにあの木場祐斗がこのまま黙っているとは到底思えない。おそらく何らかの形で私達の戦いに介入しかねない。堕天使の幹部との戦いの最中でその様な介入はできれば避けたい。ならいっその事、彼らと繋がりを持つ事で彼をある程度私達に害が及ばない様にするすると言うのが私の意見だ。……二人は何か意見はあるかね?」
『………』
「……それにライ君にはこんな所で死ぬ訳にはいかない理由があるでしょ?…」
「………チ
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