第3章
月光校庭のエクスカリバー
第66話 またまた交渉します!
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「何よ!異教徒!」
ゼノヴィアとイリナも言い争いを始めていた。
「……なあ、イッセー…」
「……言いたい事は分かるぞ…」
「……だが言わせてくれ……いろんな意味でアイツらに関わり合いたく無いんだが…」
「……うん、分かるぞ…」
「よし、じゃ、帰ろうぜ!」
俺と明日夏の会話を聞いて匙が一目散に帰ろうとするが、明日夏と小猫ちゃんにまた腕を掴まれていた。
「……とは言え、部長や木場の為だ…」
「……ああ、分かってる…」
そう納得し、いざ接触を試みようとしたら…。
「君達は何をしているのだね?」
『ッ!?』
突然背後から声を掛けられ、慌てて振り返る俺達。
そこにはアルミヤって人がいた。
「もう一度聞く…君達は何をしているのだね?」
目を鋭くして聞いてくる。
背筋がゾッとした。
他の皆も冷や汗を流していた。
……交渉する前にいきなり決裂か…。
なんて思っていると…。
「……そのセリフ…そっくりそのまま返すぞ…」
明日夏だけが全く動じず、ゼノヴィア達を指差しながら聞く。
「…………ノーコメントで頼む……」
ゼノヴィア達を見て、頭が痛そうに手を当て、酷く呆れながら呟いた。
「……それで、我々に何か用かね?…その為に接触を試みようとしていたのだろう?…」
どうやら俺達の行動は既に見抜かれている様だ。
だったら、変に取り繕っても仕方ないな。
「アンタ達と交渉がしたい」
「美味い!三人とも、この国の食事は美味いぞ!」
「これよこれ!ファミレスのセットメニューこそ私のソウルフード!」
「イリナ、言ってる事の意味がよく分かんねえぞ!」
「ライ君、細かい事は良いのよ!」
向かい隣の席で運ばれて来る料理を片っ端から平らげていくローブを着た四人の男女がいた。
「……物凄い食べっぷり…」
「よっぽど腹が減ってたんだな…」
俺達は彼女達の向かい隣の席でそれぞれジュース等を飲んでいた。
「……なんと言うか…申し訳無いな…」
こっちの席(隣でガツガツされたんじゃ落ち着いて食べられないと言う事で)でパスタを食べているアルミヤさんが本当に申し訳無さそうに言う。
「……なんと言う事だ…。信仰の為とは言え、悪魔に救われるとは…。世も末だ…」
「私達は悪魔に魂を売ってしまったのよぉ!…」
「奢って貰っといてそれかよ!」
「……イッセー…」
……分かってるよ…怒らせたら元も子も無いってのは…。
「おい、俺は心まで売った覚えは無いからな!」
「……ライ君、そんな食べながら言っても説得力無いと思うよ…」
「勘違いするな、出された物を無下にすれば作った奴に申し訳無いだけだ!あくまで仕方無くだ!」
「……その割に結構がっつり行ってるよね…」
「お前に言われたくない!」
……確かにライニーの言う通り、ユウナが
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