第3章
月光校庭のエクスカリバー
第66話 またまた交渉します!
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に協力しろッ!?しょ、正気かお前!!」
匙が物凄く驚愕していた。
「なあ頼む!この通り!」
俺は二人に頭を下げる。
「ふざけるなッ!!」
「匙、少し落ち着け。周りの視線を集めてる」
怒鳴り散らす匙とは違い、明日夏は非常に落ち着いていた。
なんとなく呼ばれた理由を察していたのだろう。
「聖剣なんて関わっただけでも会長からどんなお仕置きされるか分からないのにそれを破壊するだと!それこそ会長に殺されるわ!お前ん所のリアス先輩は厳しいながらも優しいんだろうが俺ん所の会長は厳しくて厳しいんだぞ!絶対に断るッ!!」
……そうか、会長は厳しいか。
「……ふう」
「……明日夏も駄目か」
「いや。むしろ少し感動してるな」
「え?」
「また前みたいに俺を頼らないんじゃないかって思ってたからな」
「……まあ、隠しててもすぐにバレるんじゃないかって思ってたし、だったらいっその事ダチとして頼ろうと思ってな」
「始めっから遠慮なんか要らねえよ。ちなみにまた頼らなかったら八極拳のフルコースを用意してたぜ」
「……それは勘弁だな…」
「フッ」
明日夏は笑みを浮かべると手を顔の位置まで上げて握手を求めてきた。
「じゃあ、よろしく頼むぜ!親友!」
俺と明日夏はお互いの手を強く握りあった。
「あぁ、はいはい。友情ごっこは二人でやってくれ。俺は帰る」
そう言って匙は立ち上がり、この場を立ち去ろうとする。
が、植物の仕切りを丁度通り過ぎた所で何故か歩いているのに全然進まなくなった。
「あれ?」
『ん?』
怪訝に思い、匙は隣を、俺と明日夏は仕切りの向こうを覗く。
「……やっぱりそんな事を考えていたんですね」
「……イッセーらしいけど」
「……私の事も頼ってほしかった」
そこには大盛りのパフェを食べながら匙の服の裾を掴んでいた小猫ちゃんと少し不機嫌そうな顔をしてジュースを飲んでいる千秋と燕ちゃんがいた。
どうやら俺が不振な行動をしていたからつけて来たらしい。
バレちゃってるのら仕方ないので三人にも俺の話を聞いてもらう。
「……うぅぅ…やっぱり帰…あうっ…」
立ち上がって帰ろうとする匙を小猫ちゃんが服の裾を引っ張って強引に座らせていた。
「……教会側に協力を?」
「アイツら、堕天使に利用されるくらいなら消滅させるとか言ってただろ」
「最悪、破壊してでも回収する気みたいだからな」
「……木場先輩はエクスカリバーに打ち勝って復讐を遂げたい…」
「……彼女達はエクスカリバーを破壊してでも奪い返したい…」
「……目的は違うが結果は同じ…」
「ああ、だからさ…」
「……こっちから協力を願い出る…そう言う事だろ?」
「ああ」
「……素直に受け入れるとは思えませんが」
「……あのライニーって奴は特にだろうな…」
「当たって砕け
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