第3章
月光校庭のエクスカリバー
第66話 またまた交渉します!
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「カラオケの話、付き合ってあげる事にしたわ」
「アーシアちゃんも!」
「はい、ぜひ」
「明日夏!」
「……部長と副部長以外は来るぞ」
『ウオォォォッ!!!!』
「桐生はともかく!」
「アーシアちゃん含むオカ研のマドンナ達の参加で!」
『テンションマックスだぜぇぇぇッ!!!!』
マックスどころか振り切っているんじゃないかって程、松田と元浜がテンションを上げていた。
「リアス先輩と姫島先輩がいないのは残念だが…」
「この際贅沢は言わん!」
「……そうかよ」
そんなテンションの高い二人とは正反対にテンションが低い奴がいた。
って言うかイッセーだ。
原因は昨日の教会から来たゼノヴィア達と戦った後の木場の事だろう。
あの後、木場はアーシアにダメージを回復させてもらうなりゼノヴィア達の後を追うかの様に部室を後にしようとした。
当然部長は止めた。
「待ちなさい祐斗!私の下を去ろうなんて許さないわ!貴方はグレモリー眷属の騎士(ナイト)なのよ!」
「……部長…すみません…」
「祐斗ッ!」
だが木場は部長の制止の言葉に耳を貸さず、部室から立ち去った。
「……祐斗…どうして…」
その時の部長の悲しそうな顔は見ていられなかった。
おそらくイッセーもだろう。
そして現在、イッセーは木場の事で悩んでいると言う訳だ。
部長にあんな悲しそうな顔をさせたく無いって言う思いと仲間である木場の為にできる事は無いだろうかって言う思いを抱いて悩んでいるのだろう。
コイツの性格ならこのまま放っておくなんて言う選択肢は存在しないからな。
「こんな奴らと一緒にいると穢れてしまうよ」
当然一人の男子生徒がアーシアの手を取って現れた。
生徒会の書記兼上級悪魔である生徒会長の兵士(ポーン)の匙元士郎であった。
「あぁ…匙さんこんにちわ…」
アーシアは若干呆気に取られながらも挨拶をした。
「やあアーシアさん、御機嫌麗しゅう…」
「黙れッ!!」
「生徒会の書記ごときに言われる筋合いなど無いわぁぁぁッ!!!!」
匙は松田と元浜の言い分を適当に流していた。
「フッ、では諸君、失敬するよ」
終始かっこつけてそう言い去っていった。
結局何しに来たんだアイツは?
「……そうだ、アイツがいた…」
俺はイッセーのその呟きを聞き逃さなかった。
放課後、駅前のカフェでジュースを飲みながら俺はとある人物達を待っていた。
「イッセー」
「兵藤」
「お」
やって来たのは明日夏と匙だった。
待っていた人物達とはこの二人の事だ。
「よう悪いな二人とも、呼び出しちまって」
「気にするな」
「同じく」
「で、呼び出した理由は?」
とりあえず二人を座らせ、ある事、つまりこれから俺がしようとしている事を告げ、その協力を頼む。
「聖剣の破壊
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