暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第48話 ネフテスに行った方が良い?
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賊襲撃事件の爪痕も残ってますし、この事実を誇張してドリュアス領は治安が悪いと触れ回っている者達が居ます。おかげ様でドリュアス領への移民希望者が激減してしまいました。その所為で新事業の為の人員を確保出来ません。

 稲作も始めたいですが、それよりも輪栽式農業(ノーフォーク)を早く正式に導入したいです。幾つか問題があり導入を先延ばしにしていましたが、土地や取り分の問題は対策を取りました。(土地は領主所有とし金銭で農民を雇う。金銭は生活するには多少厳しい額とし、収穫量に応じ追加賃金(ボーナス)を出す形にした。不正などの対処は、マギ商会・寺子屋教師・屯田兵が協力して行う事にした)更に栽培したテンサイから砂糖を作る為に、大規模製糖工場の建設(図面作成済み・場所確保済み)も計画しています。

 ここまで計画しているのに、人手が足りずに実行出来ないって……。苦し紛れで新しい農具を考案しましたが、焼け石に水状態です。泣いて良いですか?

 マギ商会の方も同様で、クルデンホルフ、トリスタニア、ラ・ロシェールからアルビオンまでの商業路が良く機能し、ガリアで出した損害を穴埋めしようとしている所です。私が作った特産品(塩は例外)は、作れる数量が少なく黒字が出始めたばかりです。

 一応それなりの税収が上がっているのですが、守備軍の維持費が凄い事になっているので、領全体の収支は免税状態でもまだ赤字が出続けて居ます。盗賊が増え治安が悪化してしまうので、下手に軍縮する訳にも行きません。このまま免税期間が過ぎれば、領地の召し上げなんて事になりかねないです。

 如何にかしたいのですが、ガリアの方は手の施し様がありませんし、移民に関しては信用の問題なので少しずつ改善して行く以外に無いのです。領民(人手)が増えない事には、新事業も手が出せませんし……

「本当に如何しよう」

 机に突っ伏したまま、私の口からそんな言葉が漏れました。

 その時ノックの音が、部屋に響きました。

「はい。入って良いですよ」

 すると入って来たのはカトレアでした。そして言い辛そうに口を開きます。

「ギル。私、そろそろ学院に帰らないと……」

 あぁ。そっか。いい加減学院に戻らないと不味いですよね。

「だから……」

「分かりました。と言うか、ある意味丁度良かったです。私も気分転換がしたかったので、デートがてら送ります」

「本当!?」

 カトレアの顔が一瞬だけ笑顔になりました。何時ものカトレアなら、もっと喜んでくれると思ったのですが……

「で、何を使って帰りますか?」

 馬車でゆっくり帰るのでしょうか? それとも、ティア(風竜ver)で時間をかけずに帰るのでしょうか? オイルーン(騎獣)でも良いですし、馬に2人乗りと言う手もあ
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