暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第48話 ネフテスに行った方が良い?
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ルデンホルフは塩を安く売る理由がありませんから。
同型の塩田を作るにしても技術は私が独占していますし、現代知識による効率化と精霊による助力もあります。技術的な話はマジックアイテムで代用出来ますが、そうなるとコスト面(風石や土石)が凄い事になります。出来た海水塩の値段は、以前の岩塩を上回るでしょう。塩の確保には役に立っても、値段を落とす事には繋がりません。
ガリアが強硬手段に出る可能性も考えましたが、それも現実的では無いでしょう。トリステインはクルデンホルフの早期持ち直しと税収。アルビオンはトリステインとの同盟もありますが、ガリアと言う輸出先が無くなった事により安価に大量の塩を確保来出来ます。ゲルマニアは塩が値上がりした分の貿易利益の向上が在ります。よって下手に手を出して戦争になれば、ガリアは三国を同時に相手にしなければいけなくなります。
オルレアン公はこれから大変な目に遭いますが、その分クルデンホルフが早く持ち直すと思っておきましょう。自業自得だし。
「分かった。被害はなるべく抑えてくれ。分かっていると思うが、人材が最優先だ」
「はい」
返事をすると、カロンは部屋を出て行きます。……残ったのは気まずい雰囲気だけでした。
領に連れて来た修道女達は、別荘で待機してもらってます。母上の方で孤児院の建物だけは建設済みだったので、後は家具の納入を待つだけの状態です。
とは言っても、母上は何を悪乗りしたのか孤児院の大きさが尋常じゃないです。普通は乳幼児含めて50〜60人程度が定員だと思うのですが、どう見ても300人は入れそうです。図面を確認しましたが、乳幼児定員60人で児童定員320人でした。……如何考えてもやりすぎです。
思わず「青田買いでもする気ですか?」と聞いたら「何それ?」と聞き返されてしまいました。仕方が無いので説明しましたが、まさかそれを後悔する事になるとは思いませんでした。凄く良い笑顔で「身寄りのない子を連れて来て、ここに入れて領民にしちゃえばいいんだわ」とか言い出し、偶々近くに居たブリジット(トリスタニアのスラム育ち)を引きずって行ったのです。確かに領民不足は深刻ですが、それは何か違う様な気がします。それと人さらいや奴隷商に間違われない様に注意してください。
修道女達の中で、5歳以上の娘達は全員魔法を覚える事を希望しました。魔法と言う物に憧れを感じているみたいです。しかし、魔法は憧れで使いこなせる様な甘い力ではありません。指導を担当する者には、そこら辺を重点的に教えるよう言っておきました。
魔法に限らず今の彼女達は、無知と言わざるを得ません。社会復帰にどれだけ時間が掛かるか頭が痛いです。
加えてドリュアス領の状況も、芳しいとは言えません。
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