暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第48話 ネフテスに行った方が良い?
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台となった砂漠”だな?」

 隠しても仕方が無いので、私は素直に頷きました。それと行くとは言ってません。更に言わせてもらえば、NGワードは“砂漠”だった様です。口は災いの素ですね。ディーネの所為にする心算はありませんが、彼女が一緒で無ければNGワードを口にしなかったかもしれないと思うと、物凄くやるせない気分になります。少し前の油断しきっていた自分を殴ってやりたいです。

「その地は過去の戦いで精霊が全て消滅した。小さき精霊達は戻って来ているが、風の精霊(風化)や火の精霊(極端な昼の増殖と夜の消滅)が先行しすぎているせいで、バランスの崩壊を後押しする形になり砂漠化が進む原因になっている」

 そこまで木の精霊が発言した所で、他の精霊達が集まって来ました。物凄く大事になっている様な気がするのは、気のせいと思いたいです。

「そのせいで砂漠は、現在進行形で広がっている?」

 精霊が言いたい事が分かって来たので、私は補足する様に呟きました。私の呟きに精霊達は満足そうに頷きます。ディーネとティアは、空気を読んで部外者の振りをしています。……おぼえてろ。

「しかし我々(メイジ)では、精霊の代わりは出来ません」

「分かっている。我等の力ある分霊を作り出す。重なりし者は、その分霊の在るべき場所を探せ。現地の者に協力を頼めば、何とかなるだろう」

 精霊の力が狂った土地はその土地なりに生態系が出来て居るのでしょうが、それが精霊の力が正しく機能している場所にまで悪影響を与えて居るならば、見過ごす事は出来ないと言う事なのでしょう。

 私の仕事は現地人(エルフ)に協力してもらい、狂ったバランスを調整するのに最適な地に分霊を運ぶだけです。それだけなら別に大した事はありません。珍しく嫌な予感が外れた事に、私はホッとしていました。

「それから、重なりし者の知識に“砂漠緑化”と言うのがあっただろう」

 ……外れていませんでした。泣いて良いですか?






 精霊達の分霊を連れて行ったら、家族審問は回避出来ました。ただし全員の視線が凄く冷たかったです。

 私悪くないよ!! ……タブン。何故準備が出来てから精霊を迎えに行かなかったのか? と言う質問にも答えられません。だって、あの時物凄くテンパッてたんだもん。砂漠緑化って、何年かかると思っているんですか? おかげ様で今まで立てて居たスケジュールが全て崩壊しましたよ。物凄く頭痛いです。

 それは置いておくとして、今私は砂漠緑化に必要な道具の準備に大忙しです。持って行くのは、精霊の分霊1セット(荷物扱い)、ポプラの苗×40、乾燥と寒暖に強く苦い雑草の種、水汲み風車の建材×10 in魔法の道具袋、塩や醤油等の調味料を始めとしたドリュアス領の特産品(エルフへの手土
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