二ノ陣〜
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は大丈夫?」
「ああ。もう安定したよ」
「じゃあ次の魔法を使ったら一気に飛んでね」
「ああ。分かった」
リパルを一度空間に入れ、月と友璃を抱き抱え、Bモードを使用する。
「プレス・ウォール!」
美幸が触れた城壁が・・・一気に美幸の反対側に倒壊する。新たに迫っていた化け物が飛び散る城壁の欠片に吹き飛ばされ・・・すぐに俺と美幸は飛ぶ。
「フレイム・スプレッド!」
崩れた城壁に向かって火の玉を発射。オレンジ色の液体に引火し、大爆発を引き起こした。
「すっげ・・・」
再び着地した時には辺りは更地になっていた。
『周囲の反応、完全消失ッス』
「美幸も大概だな・・・」
「そ、そうかなぁ?」
「あんなに使ってMPは平気なのか?」
「うん。回復手段もあるから大丈夫。・・・ふぅ、この子が無事で良かった」
「え、知り合い?」
「私じゃないけど・・・あ、私、行くね?」
「ああ。他に逃げ遅れた人がいないか捜してくれるか?」
「任せて。それじゃあ」
美幸がそう言って飛んでいく。
「月、とにかくここから逃げよう。動けるか?」
「はい。・・・でも咲さん」
月が泣きそうな目で俺を見る。
「さっきみたいなことは止めてください。咲さんに何かあったら・・・私・・・」
俺は頬を掻いてから頭を下げる。
「・・・ごめん、次から気をつける」
「いえ・・・じゃあ、行きましょう」
月達を兵士の元に連れていき、再び奥に進んでいく。
亮〜
本陣に到着するなり、俺は奥に向かって走り出す。
「酷い・・・」
辺りには兵だけでなく、侍女の死体まで転がっている。
「酷すぎる・・・!」
俺は拳を握り締める。
「絶対に許さねぇ・・・!」
息を吸い、一気に走り抜ける。呉の本陣の中心部に辿り着くと、蓮華と小蓮が囲まれながらも戦っていた。
「はぁ、はぁ・・・お姉、ちゃん・・・」
「シャオ、諦めないで!必ず生き残るのよ・・・!」
「蓮華っ、シャオーー!」
俺は叫び、練り上げた気を放つ。
「猛虎獣衝撃!!」
ズガァァァン!!
「亮・・・!!」
「うそ、亮・・・夢じゃないよね?」
「二人とも、無事だよな!?」
「ええ!」
「護衛のみんな、シャオ達を守るために・・・」
辺りに転がる死体を見て、心の中で彼らに感謝、そして冥福を祈る。
「さて、どうやって突破するかな・・・」
『・・・亮』
「・・・
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