二ノ陣〜
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咲〜
前線は恋と愛依に任せ、俺はリズを連れて空を飛ぶ。
「見えたわ!」
「リズ、やれるか?」
「見た目が人間じゃないなら多少はマシよ!」
「なら人間じゃないって思ってろ!」
着地と同時にリズは武器を構えて走り出す。・・・本陣は阿鼻叫喚だった。兵達はもちろんいきなり現れた敵に混乱し、しかも戦えない侍女も沢山いるんだ。
「皆さんこちらです!慌てないで避難を!」
「こ、こっちですぅ・・・!」
「朱里!雛里!」
俺は見慣れた二人を見かけて駆け寄る。
「あ・・・咲さん!?」
「二人とも、無事だったのか・・・ユイちゃんは?」
「それが・・・私たちも急に襲われて・・・」
「バラバラに逃げてしまったからユイさんが何処にいるのか・・・」
「私と雛里ちゃんもついさっき合流したんです」
「そう、か・・・」
「咲さん!まだ逃げ遅れた人や奥にご主人様達が取り残されています!」
「分かった、助けに行く。二人は・・・」
「ひ、避難活動を続けます」
「頼んだ。危なくなったら逃げるんだ、いいな?」
「「はい」」
俺はダークリパルサーを構えて走り出す。
「リパル!」
『ッス!既に生存者の位置はサーチ済みッス!』
「グッジョブ!速い仕事する奴は出世するぜ!」
リパルのサーチを元に走っていく。
「きゃあああああ!?」
侍女が何人か化け物に襲われているのを目撃・・・無事か?いや、既に何人かが色々と食い千切られて息絶えていた。
「この野郎!」
斬ってから至近距離で闇を叩き付ける。
「ひっ・・・」
・・・とと、Bモードのままだった。解除してから話し掛ける。
「無事か?」
「み、御遣い様・・・あ、ありがとうございます!!」
「速く逃げろ。向こうに孔明達がいる!」
「は、はい!」
「あ、あの・・・」
侍女の一人が口を開く。
「月さんが、奥に取り残されて・・・」
「月が!?・・・何処だ!?」
「あ、あの・・・あっちの方に・・・」
「月・・・!」
俺はまた走り出す。
『そこを右ッス!』
「ああ!」
その時・・・足下に血だまりが拡がっていた。
「っ・・・!!」
呼吸が出来なくなる。
『咲さん!辺りに生体反応があるッス!恐らく闇と・・・』
「・・・!月!月ーーっ!!」
「・・・咲さん!」
「っ、何処だ!?」
『認識したッス!そのまま血の跡を辿って下さいッス!』
「ああ!」
開けた場所に出たら・・・月が化け物に囲まれているのを見つける。
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