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lineage もうひとつの物語
オーレン戦役
メイド達
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何かに引っ張られる!
このままでは・・・・

暴走しようとする魔族の血と戦いながらアイスクイーンは自我が何かに引っ張られるのを感じ最後の力を振り絞ってテレポートの魔法の詠唱に入る。
ギリギリで踏み止まっていたアイスクイーンであったが最後まで発動しなかったが多少影響を与えたケレニスの魔法により堕ちようとしていた。
もうすぐ自由にしてやるから少しだけ大人しくしろ
自分の中にある魔族の血へ語りかけクリスタルケイブ最奥、アイスクイーンの居城へとテレポートしていった。



アイスクイーンの居城では4人のメイドが忙しなく動き回っていた。

一人は視線も鋭くアイスクイーンに対しても強気で接する人間でいえば20台後半後あたりに見えるスラリとした美しい容姿をもつカーンティ。
アイスクイーンの無断外泊のときは鬼の形相で怒り狂ったという。

二人目は温和な雰囲気を醸し出し肉付きの良い世の男性が好みそうな体系の20台前半あたりに見える美しい容姿をもつマラティ。
タラスの初訪問時にはタラスの目線を引き付けアイスクイーンの嫉妬をくらったとか。

三人目は少しだけ少女の面影を残したちょっとどこか抜けたような感じの10代後半に見える可愛らしい容姿をもつアニラ。
象牙の村へ買い物に出かけては長時間戻って来ずカーンティの怒りをいつも買っている。
本人は村人に呼び止められ少しお喋りしていただけと言っているが実は自分から冒険者を捕まえて積極的に話してもらっているのだが。

四人目は10代前半の少女のような愛らしい姿を持ったヴィマラ。
その容姿からは想像も付かないほどの魔法の使い手で居城のあるクリスタルケイブの治安維持を行っている。
全員一流の冒険者並みの魔力を持つが4人の中で一番戦闘向きであるのは彼女であろう。

その4人が地上で行われている戦闘を心配しながら主人のため居城の掃除をしている。

「アニラ、早くしてちょうだい」

カーンティは苛立ちながら床の霜を除去しているアニラを急かす。

「まぁまぁ、カーンティ落ち着いて。アイスクイーン様が赴いておられるので大丈夫ですよ」

天井から伸びる氷柱を除去しながらマラティはカーンティを諌める。

「心配なのは分かるけど私に当たらないで欲しいわ」

「あんたは一言余計なんだって」

ヴィマラはアニラに注意をする。

「なんなら私が加勢に行ってこようか?」

カーンティに向かって発言するも恐らく全員に向けられた言葉だろう。

この地でここまで大規模な戦闘は過去にエルモア国との戦闘以来であり全員心配でたまらないのだ。
一番戦闘に特化しているヴィマラも落ち着いてはいるが加勢に行きたくて仕方ないのだ。
メイド長であるカーンティの許しさえあればすぐにでも参加してくるつ
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