コードギアスR2
0655話
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か、あるいは左目のギアスで未来を読んだのか。咄嗟に機体を後退させようとするビスマルクだが、既に遅い。右前方のヒュドラの先端から放たれたグレイプニルの糸がエクスカリバーの刀身へと絡みつき……
「SPブースト、斬っ!」
大量のSPを消費して発揮された切断力が、ギャラハッドよりも巨大な刀身を数十もの輪切りへと変える。
同時に、グレイプニルの糸を消し去り、そのままヒュドラの先端からビーム砲を連続して放つ。
『この程度の攻撃で捉えられると思うな!』
まるでこちらの攻撃の先が見えているかのように……否、実際にギアスを使って攻撃が見えているのだろう。KMFの特性でもある高い機動力を発揮してヒュドラから放たれるビームを回避していく。だが……
そのギアスは原作でスザクがやったように、反応しきれない速度の攻撃には対応出来ない。あるいは、回避出来る空間的な余裕が無くても当然回避出来ない。
「ファントムッ!」
T-LINKシステムを通して、左右前方のヒュドラから合計16機のファントムを射出する。ギャラハッドの周囲を俺の念動力に従って自由自在に動き回り、次々にビーム砲を放っていく。
『ぐうっ』
PTやAMといった機体ならファントム1機辺りのビーム砲はそれ程大きなダメージではない。だが、それがKMFであれば話は別だ。元々機動力を重視している為、極端に低い防御力はファントムのビームでも容易に致命傷に成り得る。
最初は両腕に装備されているブレイズ・ルミナスで何とか防いでいたビスマルクだが、それだけで全ての攻撃を防ぎきれる訳では無い。やがて1発、2発と攻撃を食らい始め……
「虚しい夢と共に散れ。マリアンヌも向こうの世界で待っているぞ」
『なっ!? 貴様、マリアンヌ様に何をした!?』
俺の言葉に反射的に言葉を返したビスマルクが、その一言で再び数発のビームを食らい。
「愛、直撃。……メガ・バスターキャノン、発射!」
そのビームで動きの止まったギャラハッド目掛け、右後方のヒュドラに内蔵されているメガ・バスターキャノンを精神コマンドを使って放つ。
機体そのものを飲み込むような巨大なビームに、咄嗟にブレイズ・ルミナスを展開するビスマルクだが、直撃を使っている以上そんな防御に多少なりとも意味がある筈も無く……ビームが消え去った後には、そこにはKMFの部品の1つすらも存在していなかった。
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