家族が増えるよ、やっt
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歌もそう呼ぶか?」
「えっ!?いや、それは、そのぅ」
「黒歌お姉ちゃん?」
「あ〜、でも、うにゃ〜」
白音に純粋な目で見つめられて恥ずかしそうにしながらも黒歌ははっきりと言ってくれる。
「ゼオンお兄ちゃん」
その日の晩、久しぶりに工房に銀術士がやってきて黒歌と白音を紹介して、二人が寝た頃に酒に付き合ってもらう。
「おいおい、兄ちゃん見た目はともかく中身はまだ子供やろ。そんなペースで飲みよったらすぐに潰れるで」
「素面で話せる様な事じゃないから良いんだよ。喋り終わったらすぐに潰れる位がちょうどいいんだよ」
コップに注ぐのすら面倒になり直接瓶を煽る。
「それで、なんや愚痴を聞いてくれ言うとったけど、どないしたんや?」
良い具合に酔いが回ってきた所で一気に話す。
「今日、昼間に白音にゼオンお兄ちゃんと一緒に暮らせて寂しくないって言われてな。その後、冗談で黒歌にもそう呼ぶかって聞いたら、恥ずかしそうにしながらも結構真面目に呼ばれちまったんだよ。それを不覚にも嬉しいと思っちまったんだよ。そんな自分が嫌いになった」
空になった瓶を横において新しく蓋を開けて中身を煽る。
「そりゃあ、兄ちゃんも寂しかったんやろ。ガキの頃から親元離れて一人で人間界で暮らしとったんやろ。独り身やとたまにある事やさかい気にせんとき」
「だけどよ、オレはあの二人の家族になんてなれねえぞ。社会的にはオレはまだ保護される側だ。独立している様に見えてるがな」
「それやったら眷属にすればええやんか。人間界で好き勝手しとるんやからもっとるんやろ?もしかして駒全部使ってもうとるん?」
「駒?ああ、悪魔の駒か。持ってねえよ。あれが貰えるのは学園の卒業時だ」
「へぇ、そうなんやな。あれ?兄ちゃん何歳や?確か学園てこっちで言う中学やったはずやろ?その上にレーティングゲーム専用の学園があったはずやけど」
「この前13になった所だな。今は学園の1年だ。まあやりすぎて授業完全免除を貰っちまったがな。一応、向こうで何かあった際にすぐに戻れる様に屋台を開いてねえんだよ。学園の教師達からも化け物扱いだ。軟弱者ばかりが!!あの程度の雷位防げよ。土の盾を用意すれば殆ど防げるんだぞ。所詮は電気なんだから」
いかん、話がズレた。だが止まらん。
「治療は全部教師陣が治すとか言ってるくせに、ほとんど何も出来ずにオレが治療したらしたでオレの事を憎悪の目で見たり、何を考えてやがるんだ!!何百年と生きておいてガキに技量で負けやがって!!オレの治療なんて大量の魔力で強引に治してるだけなんだぞ!!」
「相変わらず悪魔とか天使の魔法は雑なんやな。弱っちい人間には真似出来へんわ」
「オレの雷な
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