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万華鏡
第七十七話 迫るバレンタインその二
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いのね」
「手間はかかってもな」
 それでもだというのだ、美優もまた。
「安くて美味かったらいいんだよ」
「じゃあやっぱり手作りね」
「あたしはバレンタインいつもそうしてたよ。ただな」
「ただ?」
「業務用のお店で買うんだな」
 美優はこのことはしみじみとして言った。
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