十四話 超電磁砲(レールガン)
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よめきもなく、動きがない。時が止まっているように静まり返っていた。
「・・・・・・電磁砲(レールガン)って知ってご存知でしょうか?」
広翔はテーブルに置いてあるフォークを音も立てずに取った。
「電磁砲(レールガン)とは、火薬を使わないためにフレミングの法則のエネルギーを使った砲弾を打ち出す電子武器、電磁砲です。
それを自分の能力でやってみたらどうでしょう?」
右手に持つ、フォークをテロリストに向けた。
でも構えているだけ。
右手はバチバチと軽く青い放電を魅せながら電光している。
『や……っやめ…』
足のすくみに言葉が出ないテロリスト。
言葉は伝わっていない。
「秒速約2千メートル。これが当たったら、貫通するどころじゃなくて体が吹き飛びますよ。
警察はもうすぐ到着するので、早くここから立ち去ってください。」
と意外にも広翔は「逃げろ」と忠告し、右手を下ろした。
今回は、ハッタリで相手をうちかました。
その男はすぐに一人で立ち去った。
◇◆◇
「ほんとうにこれでよかったの?」
こう何度も繰り返しいうのはエレナだった。
テロリストを逃がしたことに疑問が残っているようだ。
「いいんだよ。こっちには利益も何もないからね。」
「利益ならあるだろ! ほら、懸賞金とか…賞とか…」
「そんなにお金に飢えてないよ」
広翔は鼻で笑って済ませた。
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