成功
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「零!!」
達也は俺の名を叫んだ。
だがその声は聞こえていない。
起動式を構築、魔法式を展開
魔法グラビティ、それは不審者の足元に光る円を創り出し効力を発揮する。
発動した魔法は重量変換魔法、対象の重量を通常の5倍に
不審者はそれだけで地面に倒れ込み沈黙する。
「どうよ達也、見事な俺の奇襲プリは!」
俺は茂みに隠れていた達也に大声で言う。
だが、俺に返事はなかった。
有るのはその場から立ち上がり俺の目の前までやって来た。
「?」
そこで俺は吹っ飛ばされた。
不審者の攻撃でも魔法でも無い。
一人の少年 司波 達也の拳によって
「零、お前は自分が何をやったか解っているのか?」
それは何時もの達也からは考えられない程の迫力だった。
何時も温和そうで静か何事も冷静にたまには言わなくてもいい事を言ってしまう少年とはとても思えない程の
「お前が何をやったかって?」
俺はふらつく体を無理矢理に起こし立ち上がる。
「確かにお前の提案に答えずに奇襲したのは俺のミスだ。
だが、成功したじゃねぇか?
成功したならそれでいいじゃねえか!」
俺は反論した。
確かに達也の出した案を了承、返答せず独自に判断したのは俺が悪い。
だが、それは成功したのだ。
それならもうこの話は必要ない。
それなのに目の前のウィードは言う。
「確かにお前の奇襲は成功した。
だが、それがもし失敗していたらどうする?」
それはごもっとな答えだった。
もし不審者がテロリストだったら奇襲に失敗し殺されたら元も子もない。
それなのに俺は成功する確信も無く無闇に突っ込んだ。
殴られたお陰で頭はどんどん冷静になって行く。
今、考えれば俺は馬鹿な判断、決断をしてしまったのかもしれない。
そんな事を考えると俺は何も言えない。
「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」
「無言という事は少しは理解出来たのか?」
「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」
俺はそれでも無言を突き通す。
そして達也はため息を付き話す。
「なら良い。
この不審者達を運び出すぞ」
「、、、、、、、、、ああ、、、、、、、、、、、、、」
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
そこで機会音が鳴り響いた。
その音は不審者と一緒に行動していた兵器
兵器は四角い形状から丸い形状に変化し新たな形ちに生まれ変わる。
「な、何だ?」
「魔法の発動を検知、ジャミングを開始します。」
その声は形を変化させた兵器からだった。
それは自身でサイオンを放ち起動式を展開、魔法を発動した。
「打ち消された!?」
さ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ