手荒い歓迎会
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窟の壁。薄暗さも相まってある程度慣れていないと確実に迷うだろう。
時折見かける光る壁は光り苔でも生えているのか?
光っているキノコも見かけたし、とある星かよ、ここは。
「あ、そうです」
しばらく走った後、レアは思い出したように声をあげた。
「どうした?」
「一応規則で外から来る人の武器は預からないといけないのだけれど……」
こちらを伺うような口調で控え目にチラチラと見てくる。
俺が何を懸念しているのかわかっているだろうから、レアは今、村の掟と俺の事情の板挟みになっているのだろう。
今の言葉はとりあえず口に出した、といったところか。
……レアが俺を謀るつもりでなければ、だが。
「隠れ里はここから近いのか?」
「え?あ、うん。もう着くよ?だから危険は少ないと思うし、だから……」
だから剣を預けて欲しいと。
やはり口ごもるレア。
「……なら、ユウキ」
「うん! システム・コール、シェイプチェンジ、ソードトゥヒューマン!」
腰に差した剣が光に包まれ、次の瞬間にはなぜか俺に抱き着いている状態でユウキが現れた。
剣が駄目なら人ならば構わないだろうと。
あとはレアを口止めしておけば問題ない。
「……喋ったと思ったら今度は人型になった。リンも普通に受け止めてるし……おかしいのは私の常識なの?それとも白イウムの間では普通なの……?」
レアはカルチャーショック(?)を受けたらしく、ブツブツと呟きながら歩いている。
……こんな暗いところでそんな注意散漫な状態で歩くと危険だと思うが。
「痛っ!?」
思った傍から案の定、壁に頭をぶつけてるし。
「それでこれなら問題はないな?」
「あ、うん。そうだね……。」
痛むのかぶつけた額を摩りながら、まだ驚きが抜け切らない様子で生返事を返してきた。
……まあ、一応釘を刺しておこうか。
「念のため言っておくが……ユウキが剣に成れることは言うなよ?」
「……言っても信じないと思う……」
なら問題ないか。
「着いたからちょっと待ってて」
そんな話をしていると、レアはなんの変哲もない壁の前で立ち止まった。
そして少し俺達を下がらせると、その壁を三度、一拍開けて一度。さらに一拍開けてまた三度叩いた。
するとなんの変哲もなかった壁に亀裂が走り、左右に分かれて開く。そして数秒後には人一人が通れる程の隙間が出来ていた。
「へー……すごいね!」
「ふふっ、そうでしょう。私達の先祖がこれを見つけたんだよ?」
ユウキが純粋な目でその仕掛けを褒めると、自分(その祖先も)が作ったわけでもないのになぜか胸を張るレア。いろいろと残念である。
「ど
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