私の子猫
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「 ────ルーネス、ちょっといいか。……入るぞ」
「 みゅっ………? 」
インビンシブル内船室………ある用があったイングズが、ルーネスの居る部屋へ行くと────
そこには、鏡に向かってネコみみフードを被った導師姿の─────
「何してるんだ、独りで」
「………うにゃ〜?! いきなり入って来るなっ、ノックくらいしろぉ!?」
ルーネスは慌ててネコみみフードを後ろへ払い除ける。
「したんだがな、一応。……まぁ、返事も待たずに入った私も悪いか。────というか、何故導師に? 今はアルクゥが導師だろう、お前はこれまでシーフを………」
「う、うるさいな! レフィアがアルクゥのネコみみ姿かわいーかわいー云うから、おれも独りで隠れてなってみたとかそういう話じゃないからな!?………あっ」
「 ────フ、成る程な。お前はそうやって鏡の前でフードを被り、自分も結構可愛いなどと………」
「んなわけあるかー?! い、イングズは旅の始めからどんだけ赤魔のままなんだよ! 自分が1番かっこつくとか思ってんだろ、このナルシっ!!」
「 ────僻みにしか聴こえんな」
「うはっ、どんだけ自信家……! へっへ〜ん、けどさすがに導師はムリだろ? カッコよすぎなイングズ様にはカワいすぎるのは似合いませんもんな〜っ」
「そうだな、心配しなくともなるつもりはない」
「おーい! そこは挑発に乗っとけよっ。ネコみみ割といけると思うぞ〜? サラ姫に見せたら、かなり食い付くはずだぜ! にゃあにゃあ云って甘えればさぁ、サラ姫をさらにメロメロに……!」
「お前……、何をさせたいんだ私に。寧ろ幻滅されるに決まっている」
「いやいや、おれには見えるぜその情景が……!『や〜ん、ネコみみイングズかあいすぎ〜♪』つって、なでなですりすり〜されて最終的には、巨乳に顔うずめられたりして……!?」
「 ────今何と云った、ブリザガで氷付けにされたいのか?」
「 わ……悪い、今のナシっ。つーか、今レフィア魔人だろ? アルクゥとレフィア逆でもよかったのになぁ」
「ルーネス……、お前そんなにレフィアのネコみみ姿が見たいのか? なら私が代わりに願い出てやろうか」
「よけーな事すんなっつの!? なんてぇかレフィア、アルクゥをネコみみにしてペット扱いしてるっぽいよなぁ……?」
「 ────ほう、ではお前もレフィアにペット扱いされたいと」
「云ってないだろ、そんな事!……イングズだって、どうせサラ姫に玩具扱いされてんだろーっ?」
「そうだな………姫様の趣味で着ぐるみやら何やら着せ替えられたり、さらに色々強要されたりと───── 」
「うへ〜………
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ