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リメイク版FF3・短編集
私の子猫
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けどそれ、イヤじゃないんだろっ?」

「さぁ、な。……それよりフードを被った姿、レフィアに見せてきたらどうだ。アルクゥより、お前に目が行くかもしれんぞ」


「そ、そうか? んじゃ早速────いやっ、やっぱやめとく。アルクゥはともかく、オトコとしてのプライドがっ……!」


「何を今更。……先程まで鏡の前で独りネコみみフードを被り、ネコの口をしていた奴の云える事か」


「げっ、ネコ口も見られてたのか……?!」


「ペット扱い────してやろうか、私が」

「は? 何云って………ちっ、近づくなよ……!?」


「ほら────フード被り直せ」


「わっ、勝手に被らすな……! まさかイングズ、そういう趣味……っ」

「ふむ………アルクゥに劣らず、こうして間近に見るとお前も悪くないぞ」

「わ………わるくないって、どう悪くないんだよっ……」


「それを私に云わせるのか? ────可愛らしいと云ってるんだ」


「 に゙ゃ………?! 」


「私の子猫にしてやりたい──── 」


「うにゃあっ、耳元で囁くにゃ!?? おみゃあがご主人さまなんて、まっぴら……っ」

「私が子猫の御主人様────ほう、それも悪くない。………なら御主人様の云う事を聴いて貰おうか、私のペットな子猫─────」

「にゃ……? にゃにを、しろと……っっ」



「さっさと熟練度99のシーフに戻れ。最終戦も近いんだ、ふざけている場合か」

「 ────へ? さっきの、展開は………??」

「何の話だ、勝手に真に受けるな」

「はぁ?! 今思いっきりふざけてたのイングズの方だろぉ!?」


「いや、────半分本気だった」


「 にゃにっ……?!?」


「そんな訳あるまい、気にするないちいち」

「おみゃあ、おれをアソんでるだろー!?」

「 ……いつも姫様に遊ばれていたからな、遊ぶ側に回ってみたくもなる」

「にゃんだそりゃー! おれはイングズの玩具になるつもりにゃいぞ……?!」


「 ────なっているじゃないか、既に」


「ちぎゃ〜〜うっ!!?」


「ちょっと……、さっきからうるさいわよルーネス! イングズと二人で何して………? はっ、ルーネス、その導師の姿 ────!!」

「うにゃっ、レフィア……!?」


「 ────バカじゃないの? アルクゥの方がよっぽどかわいいわよ。……さ、もう行くわよ次の場所!」


「 ───── 。なぐしゃめて、イングズっ」

「ん、あぁ………よしよし。(用事の内容忘れたな────まぁ、いいか)」



End
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