暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos27虚無の自由という名の鎖〜The Round table of Authority〜
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、いま何時だ?」ふとそう思った。本局は24時間稼働している。区画によっては時間を区別するために、地上と同じように夜を疑似再現する場所もあるが、いま居る場所では朝か夜か判別がつかない。だから携帯電話の時計を見て・・・愕然とした。
「25日の午後1時!?」
えっと、事件は終結したのは24日の午後8時。本局に着いたのは確か午後11時半。12時間以上滞在していたことになる。先程までの鬱が消し飛び、冷や汗が流れ始める。フラフラなのは変わりないが、それでも足に力を籠めて走る。
そしてトランスポーターホールに辿り着き、ホールと廊下を隔てるスライドドアの脇に佇む「クロノ!」の名を呼ぶ。クロノが「大丈夫だったか、ルシリオン!」駆け寄って来てくれた。
「心配したぞ。昨晩いきなりキオン・ヴァスィリーサ准将から君を預かる、と言われてな。牢に入れられたんじゃないかって」
「ある意味、牢だったよ」
リアンシェルトの私室然り凍結封印然り。ま、とにかく「問題ないよ。さぁ、帰ろう、クロノ。疲れたよ」クロノの背中をポンと叩いて先に促す。早くはやて達の顔を見、声を聴き、癒されたい。
「そうだな。僕はアースラに戻るが」
「あー、そうか。じゃあ途中までよろしく頼むよ」
クロノと2人して疲弊しきった顔でトランスポーターに入り、中継点を跨いで一度アースラへと戻り、そこで無事に戻ったことをリンディさんに報告をし、そこから海鳴の街へと1人で帰った。ちなみにシャルは地上に降りたままとのことだった。
「・・・リンディさんの話じゃ、なのは達の局入りはご家族に受け入れてもらえたようだし・・・」
海鳴臨海公園へと降り立ち、なのは達の局入りをひとり祝う。先の次元世界とは違ってアリサとすずかも居る。先以上に慌ただしい未来になるだろう。と、今さらになって緊張が解けたのかガクッと全身から力が抜けて倒れ込みそうになった。が、なんとか柵にもたれ掛ることで回避。
――ルシル君♪――
はやて・・・。
――ルシリオン――
シグナム・・・。
――ルシル――
ヴィータ・・・。
――ルシリオン――
ザフィーラ・・・。
――ルシル君――
シャマル・・・。
――ルシル――
リインフォース・・・。
「逢いたいなぁ、すぐにでも」
一刻も早くはやて達に逢いたいと強く思う。柵から体を離して歩き出す。最初はトボトボだった歩調も、テクテク、スタスタ、最後にはダッシュへと変わった。あの家に帰れる。そう思うだけで気力が湧いてくる。
「っと、そうだ。まずは帰って来たことを連絡しておかないと」
あと少しで家に着くというところで連絡し忘れていたことに気付き、はやての携帯電話に電話を掛ける。2コールで繋がり、『ル
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