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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos27虚無の自由という名の鎖〜The Round table of Authority〜
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気にしないように言っておく。ガアプ一佐は優しいな。目を見れば判る。本当に俺を案じている。が、権威の円卓の一部のメンバーを除いた数人は俺を利用するつもりだ。
だが、一方的に利用されてやるつもりはない。そう、俺が管理局を利用してやる。先の条件提示において八神家やなのはたち協力者云々を真っ先に出したのは、俺の目的が自分を守ることではなく、あくまで八神家やなのは達――他者を守ることである、と印象付けの為。そうすることで、俺への脅しは効力を発揮し、俺からの条件を守ることで俺をいつまででも支配できると連中に思わせる。
(しかし残念。手の平で踊るのはお前たちだ、円卓の一部のメンバーども)
俺の掲げる目的は2つ。1つははやて達を守ること。俺が従うフリをしている限りははやて達の安全は保障されるはずだ。本来はここまでするつもりはなかったが、本局の将校で管理局の運営の大半を司る運用部のトップがリアンシェルトということが判明した以上は手は抜けない。
2つ目は管理局に入って、労せず“エグリゴリ”の情報を手に入れること。対電子戦用術式ステガノグラフィアで一々クラックして情報を得るなどという罪を重ね続けて逃亡生活をするより、局に勤めた方が何かと便利だ。
(今回の一件で管理局従事処分になるのは判っていたしな。それを利用すればそう怪しまれずに入局できるというわけだ)
8歳で入局志望などしたら怪しまれるだろうからな。権威の円卓からの強引なスカウトは少々予定外だったが、幸運なことだと思う。複数の部署のトップ達とのコネが出来たと思えばな。さらに暗部にも通じている連中だ。表側だけでなく次元世界の裏の情報も手に入れやすくなるはず。
まぁ、多少は無茶な指示を出されて不自由するかもしれないが、とにかく“エグリゴリ”の情報を得るには我慢するしかない。それに円卓はどうせJS事件によって崩壊するだろう。それまではやて達を守りきれれば俺の独り勝ちだ。
(その頃にははやて達も観察処分を終えていて、自由の身だ。俺が局から消えても大丈夫だろう)
JS事件解決後までに“エグリゴリ”の所在を掴みさえすれば局に用はない。はやて達もその頃はもう大人だ。俺が見守ることもないだろう。そうこれからの俺の未来設計を想像していると、「ふふふ♪」ガアプ一佐は何が可笑しいのか笑みを浮かべた。
「さすが男の子ね♪ 大切な女の子、家族の為に頑張って・・・」
そして頭を撫でられた。完全に子ども扱い・・・、見た目が子供だから仕方がないが。そんなガアプ一佐も「私はこれで失礼するわね。ではまた。リアンシェルト総部長」そう言って俺たちと別れた。
「・・・さて。リアンシェルト。ようやく2人きりになれたな」
「・・・そうですね、神器王」
階下へ降りるためにエレベーターホールを目指す中、俺
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