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Epos27虚無の自由という名の鎖〜The Round table of Authority〜
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セインテスト君」

「もちろんですよ、ガアプ一佐。約束は大切なものです。そちらが約束を守り続けてくれる限り、従いましょう。尻尾の代わりにこの後ろ髪を振りましょうか?」

俺のこの言葉で決着したということが空気で判った。リアンシェルトが「では、ルシリオン・セインテストを権威の円卓付の管理局員として入局させるということでよろしいですか?」と告げると、最高評議会の1人を除く全員が、異議なし、と一斉に応じた。

「デュランゴ議長」

唯一黙っていた1人、デュランゴ議長がリアンシェルトに名を呼ばれ、『ふむ。・・・各々、未来の同志に敬礼を』と命じると、エンブレムである最高評議会を除く全員が俺へと向かって敬礼をした。

『本局・戦技教導隊長官、ヴァーカー・ホドリゲス大将だ』

『本局・情報部長官、イレアナ・コスンツァーナ少将です』

『本局・捜査部長官、ビディ・アーリー中将よ』

『本局・武装隊長官、リチャード・フォーカス少将だ』

『改めて、本局・第1111航空隊隊長、ロッキー・サブナック一等空佐だ』

「私も改めて。本局・捜査部:特別技能捜査課課長、クー・ガアプ一等陸佐です」

『・・・ミッドチルダ地上本部司令、レジアス・ゲイズ中将だ』

「正確には円卓の一員ではないですが一応。本局・運用部総部長、リアンシェルト・キオン・ヴァスィリーサ准将」

階級もそうだがその役職もまたとんでもない。戦技教導隊・情報部・捜査部・武装隊・運用部・暗部・固有スキルや一芸魔法を扱う集団、それらのトップ、そして最高評議会か。で、一般人らしい少年と青年は、いったいどちら様なんだ?

『俺は・・・そうだな、トリックスターと呼べ。俺の名前は有名だからな。知って腰を抜かしてもらっても迷惑だ』

どうでもいいわ、お前のことなんぞ。直感が告げて来る。自称トリックスターとは永遠に気が合うことはない、と。次に青年が『エーアストです』と静かに名乗った。ベルカ語で最初(エーアスト)、か。真名ならいいんだが。コードネームだとすれば・・・、少し引っ掛かりを覚える。

『では、ルシリオン・セインテストと八神家の今後についてはリアンシェルト、運用部総部長のお前に任せる』

「了解です、デュランゴ議長。そういうわけでしばらくお付き合いすることになります。よろしく、ルシリオン・セインテスト君」

「っ、・・・あ、ああ、よろしく頼む」

こうして俺や八神家の命運は、“堕天使エグリゴリ”のリアンシェルトに委ねられることになった。権威の円卓が閉会され、俺はガアプ一佐やリアンシェルトと共に部屋を出る。

「・・・ごめんなさいね、セインテスト君。こんな形で・・・」

正直、今さらなガアプ一佐からの謝罪だが、「構いません。はやて達を守れるのなら」と
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