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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第398話】
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外機雷ははなれている』


 ハイパーセンサーに表示される矢印のガイドラインと共に、右斜め上の一部がズームされた。

 確かにここからなら大丈夫かもしれない。

 そう思い、早速其処から機雷郡へと侵入、矢印のガイドラインに従い、機雷の密集度が少ない箇所を潜り抜けていく。

 未来、セシリア、鈴音の三人も侵入――と、一夏が。


「こんな機雷郡、月穿で薙ぎ払ってやるぜ!」

「私もだ! いちいち機雷郡を抜けるよりは、全て排除した方がやり易いからな!」


 二人は機雷郡に入る少し前で停止するや、共に最大出力で機雷郡へと射撃を行う。

 勿論これは違反ではない、妨害行為にも当てはまるが元々が妨害レースなので何も思わない。

 真っ直ぐ真ん中の機雷を抉るように突き進む月穿の荷電粒子砲と、その下を這う様に進む赤い帯状のエネルギーは、機雷を潰しながら機雷郡を抜け、そのエネルギーがアリーナ外壁と観客席のバリアーに当たって四散した。

 他の専用機持ちは被害の及ばない場所にて避けては居たが、一夏の荷電粒子砲は観客席直撃コースだったので少しヒヤリとした。

 無論、出力の大きなバリアーだから問題は無いが……と、またアリーナの開閉式地面が開き、中から浮遊機雷が無数に現れる。

 ――一定数が減ると補充されるのだろう、それだけがわかっただけでも、二人に感謝だな。

 一時止まっていた専用機持ちは皆再度、各々のコースから機雷を潜り抜けていく一方。


「っ……やっぱ機雷を抜けるしかねぇのか……」

「事前連絡ではこの様な仕掛けなど訊いていなかったのに……! 仕方がない、一夏、抜けるぞ!」

「お、おう!」


 そんな背後のやり取りもハイパーセンサーが拾い上げる――二人のマニュアル操縦で、無傷で潜り抜けるには俺と同じ様にナビゲートしてもらわないと無理だろう。

 案の定、背後から爆発音が響き渡る。

 二人ばかり気にしている場合ではなく、俺も何とか中間地点まで潜り抜けた。

 ナビゲーターが居るからか、前の四人との差がかなり縮まり、視界に捉えられる位置に皆が居た。


「は、速い!? ヒルト、あの機雷郡にその速度で追い付いてきたの!?」

「むぅ……!? 私やシャルよりも速い速度とは……」


 振り向いた二人が、驚きの表情を見せる中、妹二人は――。


「やるじゃん、お兄ちゃん♪」

「……コアがナビゲートしてる……。 でも……あの速度で怖くないの!?」


 正直、それほど速いペースで来てるとは思わない――が、ナビのお陰で機雷の少ない箇所を選んで進んでいるのだから、端から見ると速く見えるのかも。

 美春、美冬と追い抜き、トップのシャル、ラウラ組の背後
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