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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第398話】
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いった。


「っ……やっぱり僕にとって相性の悪い装備だ……!」


 風を切る音が耳に届く中でも、シャルの言葉はハイパーセンサーが拾い上げる。


「ごめんねシャル。 ラウラ!」

「クッ!」


 加速した未来へと、照準を定めて発泡。

 何度も轟く轟音、リボルバー・キャノンの砲撃が二度三度と放たれるが、その弾丸はレーザーの盾によって届くことはなく、ダメージを負わせる事は出来ない。

 そして、未来はラウラと並走状態になるや、九式・禍乃白矛を近接モードで起動、無数に放たれる突きの攻撃を嫌がったラウラは一旦減速してやり過ごした。

 そんな時だった、アウトコースから放たれる無数のビームが未来を襲う。

 咄嗟に反応し、直ぐ様ワイヤーリフレクターを射出、ビームを放った相手へと跳ね返した。


「クッ……卑怯な……だが、私は貴様にも負けん!」

「卑怯って……! 妨害されるの前提何だから、その防御をするのは普通でしょ!」


 アウトコースから放ったのは篠ノ之だ、背部と脚部展開装甲から粒子が放たれていて爆発的な加速で未来へと肉薄と共に斬りつけ、未来もそれに対応する為、腕部装甲から刃が飛び出し、何度も斬り結ぶ。

 コーナーへ入ってなおも続く接近戦に、徐々にスピードが減速されていき、未来も篠ノ之も順位を落としていく。

 ここでシャルがトップに躍り出ると、両手に構えたマシンガンで弾幕を張り、後方の俺達を減速させようとしていた。

 二周目に差し掛かるその時、反対側直線コース地表の開閉式地面が音を立てて開く。

 観客のざわめき声も、ハイパーセンサーが拾い上げる中、俺はそこを注視した。

 見ると、中からは無数の浮遊機雷が出てきて、直線コースに大量にばら蒔かれ、多少隙間はあれど密度の濃さが誰からの目で見ても明らかだった。

 やはりただのオーバルコースじゃなかったな。

 軽い呪詛の言葉を心の中で呟く――妨害自体は、シャルのマシンガンのみで大した事はないが、残り二周――現状ではまだ様子見だな。

 直線コースに入ってから二周目、現在の順位はトップからシャル、美冬、一夏、美春、未来、ラウラ、俺、篠ノ之、鈴音、セシリアの順だ。

 パッケージ装備の彼女たちが後ろというのは非常に気になる。

 更に謂えば、ここまで一夏は鈴音の衝撃砲を霞衣で防ぐ以外は目立った動きはない。

 美春に関しては、更に地上をランド・ホイールで滑走しながらの様子見程度で、まだ勝負をかけてくる様子もなかった。

 二周目の第一コーナー――そこで轟く一夏の声。


「先に行かせてもらうぜ! シャル! 美冬!」


 大型ウィング・スラスターが点火、外側から抜きに掛かる一夏はシャル、美
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