第三章
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んぽぽの上にカナブンが来ても追い払ったりはしない。そのカナブンまでも優しい顔で眺めているだけであった。
コロのその姿を見て真美子も優しい気持ちになった。彼女もそれに合わせて花を見る。不思議な程穏やかで優しい朝の散歩であった。
それから彼女はコロにも普通に接するようになった。ソーニャはソーニャ、コロはコロとしてそれぞれ公平に、そして大切な家族として扱うようになった。一樹にもそれはわかり、二人の仲も元に戻った。
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