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魔法少女まどか☆マギカ 〜If it were not for QB〜
弐話 麗らか
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打ちする。ほむらは顔を明るくしたが、すぐに暗くなった。
「でも、私二人の邪魔しちゃうかも……」
「大丈夫だって。さやかちゃんみたいなうるさい女の子一人じゃ上条君も迷惑だろうからさ」
「だれがうるさい女の子だ……ま、そう言うことだけどね。それに、この流れだと私が暁美さんの二番目の友達……ってとこかな?」
にひひと笑うさやか。ほむらにとっては二人がとても似ていて且つ温かく映った。
「じゃ、放課後また招集かけるから」
「うん、ほむらちゃんは次の授業どうする?」
「あ、受けます……もう元気ですので」
「真面目だな〜暁美さ……ほむらちゃんはさ。私だったら絶対サボるけどな」
「あははは……」
苦笑するまどかに釣られて、ほむらもくすくすと笑った。
しかし、クラスに戻ったほむらは感じた悪寒を拭えなかった。
問題が分からないつらさ、答えられない自分に向けられるねっとりした視線や陰口。動悸が激しくなり倒れそうになる、だがここでまた倒れたらいろんな人に迷惑をかけてしまう……
そんな中、チャイムが鳴った。へなへなとほむらは机に伏す。
「はぁ……」
「仕方ないよ、私だって真面目に授業受けてるけど全くわかんないし」
「それはそれでどうなんだよまどか。ま、私も似たようなもん……」
「そんなことでいいのですか?」
「うげっ……」
緑の髪をゆるやかにまとめたおっとりした女の子、仁美だ。クラス、いやたぶん学校全体でも一二を争う学力の持ち主で、彼女の作ったノートは非常に見やすいと評判なのである。
そしてさやかの幼なじみ、こんなにも違うのかとまどかは毎回驚いている。
「全く……そういえば暁美さん、休学はいつからされていたの?」
「一年の秋くらいからです……」
「こんど私のノートお貸ししますわ。さやかさんも、ちゃんと勉強してくださいね」
うえ〜い……さやかがだらしない声で返事する。まどかはよかったね、とほむらに笑いかけ、お前もだよとさやかにたしなめられる。
「うんじゃ、後一時間がんばるか。どうせ自習だし〜……わ、分かったよ」
仁美の視線には勝てず、しぶしぶ机から教材を取り出して勉強を始めるのだった。
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