第百六十六話 利休の茶室にてその一
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「頼んだぞ」
「では」
「お任せ下さい」
二人も信長に応える、そうしてだった。
二人は茶室には入らずその入口のところに立つだけだった、しかしそれはまさに仁王の様なものだった。
信長と利休はその仁王達を見つつ茶室に入る、そうして茶室に入ってからだった。
利休は信長にだ、こう言った。
「まさにお二人は仁王ですな」
「そうじゃ、仁王であろう」
「あれではどの様な者達も」
「入られぬわ、弁慶は一人だったがのう」
衣川の戦で義経を最後まで守ろうとした武蔵坊弁慶である、その立ち往生は信長だけでなく利休も知っておる。
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