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荒野のメガロポリス
第一章
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とちょっとやそっとじゃ出られない商店街、そしてアパートが集まるダウンタウンにお金持ちがいる住宅街。緑の豊かな公園。メガロポリスにあるものはこんなものばかりだ。
 けれど外に何があるのか。僕はそれを確かめたくなったのだ。
 そして外から見たメガロポリスはどんなものか。それも知りたかった。
 それで皆に言った。するとなのだった。
 皆賛成してくれた。そうしてだった。
 次の休みに皆で街の外に出てみることになった。話は決まった。
 その休みの日になった。皆それぞれラフな格好になってそのうえで集まってだ。車で街の外に出るのだった。
「車でどれ位だった?」
「一時間か」
「二時間か」
「まあそんな位だな」
「そうだよな」
 車に乗ってからそんな話をしてだ。街の外に向かった。
 一時間半程だった。それで外に出た。
 外に出るとだ。そこにあったのは。
「おいおい」
「本当に見渡す限りだな」
「そうだな」
「あるのは道と」
 僕達が街を出るのに使った道はだ。それは一直線に遠くに続いていた。
 何処まで続いているかわからない。地平線の彼方に消えてしまっている。

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