第八幕その二
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その狐の王様がです、皆に言ってきました。
「ようこそ、我が国に」
「お久しぶり、元気そうね」
「見ての通りだよ」
とても気さくにです、王様は玉座からドロシーに答えます、そしてです。
王様は一行にです、続いてこう言うのでした。
「それでだけれど」
「うん、今からだね」
「玉座に座って話すとどうにも堅苦しいからね」
だからだというのです。
「テーブルを囲んで話そう、我々は友達同士だからね」
「だからこそだね」
「うん、一緒にね」
同じテーブルに座ってというのでした。
「一緒に話そう」
「うん、それじゃあね」
「それと君達のお話も聞かせてもらおうかな」
王様も五人に顔を向けてこう言うのでした。
「是非ね」
「はい、それじゃあですね」
「今から」
「円卓の部屋に行こう」
そしてそこで、というのです。
「そこでお茶を飲みながらお話しよう」
「それでは」
五人も王様のお誘いに笑顔で応えてです、そのうえで。
一緒に玉座の間から出てでした、円卓の間に入ってそこでお話します。そしてここで五人は王様に自分達のことをお話しました。
王様は全部聞いてからです、目を輝かせて言うのでした。
「ううん、ドロシー嬢といいベッツイ嬢といい」
「あの人達と同じでして」
「僕達もあちらの世界から来まして」
「とはいってもあちらの世界にはすぐに戻れます」
「あの世界に住んでいる場所がありまして」
「オズの国には遊びに来ているんです」
「何ならずっとここにいてもいいんだよ」
王様は笑って五人にこう言いました。
「君達が望むならね」
「それも楽しそうですけれど」
それでもだと言う五人でした。
「やっぱりお家はあちらの世界ですから」
「ですから」
「今はやっぱり」
「あちらの世界に」
いたいというのです。
「そう考えています」
「とりあえずは」
「そうなんだね。まあとにかくね」
「はい、今はですね」
「これからですね」
「君達をもてなさせてもらおう」
是非にという言葉でした。
「我々の一流のね」
「あとだけれど」
ドロシーも王様に言ってきます。
「一ついいかしら」
「うん、何かな」
「実は今回私達が狐の国にお邪魔した理由は」
「何かいい知らせだね」
「そう、オズマがエメラルドの都でパーティーを開くから」
「若しかしてそのパーティーに私を」
「招待状を持って来たわ」
こう言って実際にでした、ドロシーは王様にその招待状を出しました。そのうえでこう王様に言うのでした。
「これ、受け取ってくれるかしら」
「喜んで」
王様は狐のお顔を綻ばせてドロシーに答えました。
「そうさせてもらうよ」
「有り難う、それじゃあね」
「次に会うのはエメラルドの都だね
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