フェニックス
第15話
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かわせた。
「流石にこれは予想外ですわ。挑発した本人が頭を抱えてるんですもの」
「だな。運がいいのか悪いのか、このゲームが非公式で身内+αにしか公開されなくて」
ただでさえ先日のアーシアさんの件、堕天使の侵入で評価を落としているのに……これは本当に小猫を連れ戻さないといけないな。
「まあ、どんな結果になろうが関係ないか。元々が出来レースだったんだ、これで少しでも一誠たち眷属が成長できれば重畳だな。さてと」
「来ヶ谷君、どちらへ?」
「ちょっとルシファー様んとこに。いろいろ伝えることがあるから」
「あ、私も!」
席を立って生徒会室を出る時、ゲームが終盤に差し掛かろうとしていた。
木場や小猫ちゃんのサポートもあってここまで来れた。
部長たちがいるという校舎の屋上に着くとそこにはボロボロになった部長とそれを治療するアーシアの姿、そしてそれを見下ろすアイツ!
「部長ォォォ! 兵藤一誠、救援に参上しました!」
「一誠!」
「一誠さん!」
「赤龍帝、ようやくたどり着いたか。ユーベルーナ手を出すなよ」
いつの間にか女王がヤローの隣に降り立った。
ヤローの言葉にイラッと来たが俺が叫ぶ前に言葉を続けた。
「お前を信頼していないわけではないが、さすがにミラ達のように衣服を消し飛ばされるお前を見たくない。それに、赤龍帝のあの技はどうせ俺には効かん。なあ、赤龍帝?」
くそっ、俺の洋服崩壊の能力を理解してやがる。
誰が野郎の裸なんて見たくもないし考えたくもない!
「沈黙は肯定と取るぞ。秋人に昔幼馴染が変態で困っていると言いたことがあった上に、この試合を見たらな容易にわかる。あとはハンデだ。リアス、この俺を失望させてくれた礼だ」
「ふざけないで頂戴!」
部長が消滅の魔力を勢いよく放った!
全てを消し去る部長の必殺技が迫っていくというのにヤローは溜息を吐きながら腕を横に薙ぎ払った。
「うそ、でしょ……ッ」
「それが全力か?生ぬるいな。才能頼りのそんなもの、俺には効かん」
自慢の炎を使うわけでもなくただ腕を振っただけで部長の攻撃を打ち消したのかよ!?
「ユーベルーナ、リアスと僧侶を閉じ込めておけ」
部長とアーシアが炎の牢に閉じ込められた!?
「テメェ!ブーステッド・ギア!」
エクスプロードの音声とともに身体強化が施される!
ブースト6回分が今の俺にギリギリな倍加。
これ以上は体の方が持たねぇ。
けどな!
「うおおおおおっ!」
それでもやってやる!
「カハッ……ッ」
あれから強くなった。
合宿を経て、ここまで来るのに成長を実感していた。
なのにここまで遠いのか
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