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Angel Beats! the after story
自宅警備員
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日がきましたか」

「TKあんた働いてたの!?」

「ヒモかと思ってました!」

容赦のない言葉にTKはうめき声をあげていた。

「僕はダンス教室の先生をやってます。あと、ヘルプで日本語教室の先生をやってます」

普通に似合っている仕事だとしか言えない。ゆりっぺもユイも同じ感想を思ったらしく、納得している。

「家の前でウロウロするのも怪しいから早速入るわよ」

えっちょっと驚いたりは……?と訴えかけてくるTKをゆりっぺは見事にスルーする。


「誰がインターホン……押す?」

「「「えっ?」」」

「いやいや普通に考えてお前だろ」

「そうかもしれなれないけど、知らない人の家のインターホンって緊張するじゃない。あんたたちしない?」

「「「する」」」

全員一致の回答、何か貰えるんじゃないか。
TKはアメリカンなノリでインターホン無しで乗り込むんじゃないかと思ってたぞ。

一応言っとくけど、知らない人の家じゃないからなこの家、野田の家だから。

「じゃあジャンケン」

ジャ〜ンケ〜ンポン!

掛け声とともにだす。
俺→グー、ゆりっぺ→チョキ、ユイ→グー、TK→グー

「な、なんでよ!」
見事に一回で決まる。

「さっさと行ってこい」

「ドンマイですゆりっぺ先輩」

「かましてきてくださいゆり嬢」

完全他人事だが、ゆりっぺは忌々しくこちらを睨みながらインターホンを押す。
ピンポ〜〜ンと普通のインターホンの音が家の中に響いている。

すぐにドアが開かれると人の良さそうな一人の女性が立っていた。見た目を見るに30代後半かな。

「どちら様で?」

さっきまでの不機嫌な顔がゆりっぺから消え、接客でいう営業スマイルのような笑顔ができる。

「私たち野田くんの友達なんですけど、野田くんいますか?」

野田の友達と聞くや否や、どうぞどうぞ家に招かれてしまった。
家のリビングでお互いに自己紹介したはいいが、おかしなことになった。

「もしかしてあなたがゆりっぺさんかしら?」

「そうですけど」

「やっぱり、うちのたっくんの言う通りね」

たっくんというのは野田のあだ名である。本名、野田 拓也 私立高校三年生。

野田のお母さんの話を要約するとこうだ。

野田は自分にはゆりっぺという最愛の女性がいると不登校になるちょっと前から言っていたらしい。それから、学校で(死後の世界でもああいうキャラだったからな)イジメられていたらしい。

なぜ、ゆりっぺを最愛の女性と言っていたのは、ゆりっぺ言うには直井みたいな感じらしかった。
野田にとって、ゆりっぺってどんだけ記憶に焼き付いてんだよ。生まれ変わっても残るって。

でもまぁ、俺
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