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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第52話 話される真実
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「正体を明かすつもりですか!?」
「ああ。最早この状況は我々だけじゃ解決できない。バルトマンもバルト君もそして高町なのはも零治君には敵わなかった。こうなると別々に行動してては絶対にクレインは止められない。ここは正体を明かし、機動六課に協力をお願いするかしないと思うんだが………不服そうだね」
「当然です!!」

そう怒り交じりに答えるウーノに少々怯えながらもジェイルはため息を吐いた。
バルトとなのはを最初に発見した有栖家はその場に残り、2人の応急処置をしていた。その為、はやて達にも見つかり、事情を説明しなくてはならなくなった。

「どっちにしてもあの場で零治君を確保出来なかった時点で有栖家の事も、有栖家に関係している私達もいずれ気づかれる事になった」
「ですけど、別にスカリエッティに戻らず、イーグレイのままでも………」
「説明する以上、私達の話は必ず必要になる。………良い機会だ。それでもせめて娘達は守るさ。それにイーグレイよりもスカリエッティの方が相手も信用する」
「………分かりました。ですけど捕まる時は私も一緒です」
「………ありがとうウーノ」














「ジェイル・スカリエッティ!!」

当然六課の対応は臨戦体制だった。特にフェイトに関しては目の前にずっと探していた相手が現れたのだ。他のメンバーよりも迫力があった。

「ストップやフェイトちゃん!!」

今にも確保に動こうとしていたフェイトをはやてが止めた。

「はやてどうして!?」
「聞いとらんかったんか?最初にイーグレイって名乗ったやろ?」
「そうだね………あっ、フェリアの言っていた博士って………」
「そう、私さ」
「じゃあずっと私達を騙して来たんだ………」
「そんな事は!!………」

フェイトの言葉に言い返そうとしたノーヴェだったが、続く言葉が出ず黙り込んでしまった。

「フェリアもそうだが、彼女達は悪くない。フェリアには零治君の調査の為、地球に送り込んだがノーヴェ達3人は自分達で決めて地球に行き、学生となった。そこに私の意思は無いよ」
「分からへんな………ここ数年ジェイル・スカリエッティの噂が全く立たず、組織間の揉め事で消されたのか?って噂が立ったほどや?世紀のマッドサイエンティストに一体何があったんや?」
「気持ちの変化さ。フェリアから始まり、段々と人間らしくなっていく娘達は、研究よりもずっと私の心を満たしてくれた。無限の欲望とも言われた事があったが自分でもこの変化には驚いたよ」

そう言って笑うジェイルの顔は誰もが思い浮かべていたマッドサイエンティストの姿とかけ離れていった。

「自分のしてきたことから目を背けるつもりはなかったが、娘達の為に、私はジェイル・スカリエッティであ
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